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最も参考になったカスタマーレビュー
10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
試みは面白いのだけれど……,
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レビュー対象商品: ヨーロッパ近世の開花 (世界の歴史) (単行本)
イギリスとスペイン2つのヨーロッパ的辺境国を対置して概観している本であるが、スペインの歴史を勉強している私には、奇異な点が見られた。 「カスティーリャでは、名門爵位貴族が所有する土地が、カスティーリャ全体の97%を占め……」 この記述はおそらくビセンス・ビーベスの『スペイン』からきているのだと思うが、 彼は「貴族たちが……半島の97%を何らかの形で保持していた」と述べているだけなのである。 大多数の貴族がことを示そうとするあまりこのようになったのかは分からないが、
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
読みやすい文章は一般人にとってありがたい執筆姿勢だと評価しています,
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レビュー対象商品: ヨーロッパ近世の開花 (世界の歴史) (単行本)
16世紀のヨーロッパ史の知識は受験勉強の範囲を越えないので、少し記憶のブラッシュアップと当時の人々の生活を知りたいと思い本書を手に取りました。従来の通史のイメージとは違い、読みやすく門外漢でも分かりやすい記載は相当好評価を与えたいと思っています。長谷川輝夫氏、大久保桂子氏、土肥恒之の3人の分担執筆です。3人の間で文体の統一や記述内容へのアプローチは当然議論をされたとは思うのですが、個人的には大久保桂子氏の書かれたものが一番印象的でした。従来の政治史を中心とした事象の羅列ではなく、執筆者の心象風景として捉えた近世ヨーロッパ論のようなアプローチがとても新鮮に映りました。歴史学者に文才は必要だ、ということを感じさせた書籍でした。 無味乾燥な人物と出来事の羅列が世界史離れを起こしている訳で、それとは対極に位置する歴史書として大いに評価したいと思います。他の2人の執筆者も基本的にはそのような態度で臨んでいますが、徹底されていないのが少し残念です。とは言うものの良く練れた文章であることに間違いはありません。 記載内容と史実との関係は、門外漢ゆえ論評できませんが、巻末にかなりの参考文献が紹介されていますので、それらの記述に則っているのでしょう。 豊富に収録されたカラーの図版や地図、肖像、系図、グラフによって本文の理解は進みます。美術好きですので、多くの肖像画はそれを眺めているだけで結構堪能できました。 宗教対立と覇権争いに端を発した戦争はヨーロッパを苦しめます。ヨーロッパ諸国が繰り返し戦争をせざるをえない状況に理解を示しながら、愚かな人間の精神構造をも如実に表わすような歴史書だったと思います。
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