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ヨーロッパの心 (岩波新書 新赤版 (153))
 
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ヨーロッパの心 (岩波新書 新赤版 (153)) [新書]

犬養 道子
5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

私たち日本人はヨーロッパを正しく知っているだろうか.ヨーロッパが育み,実らせたものの本質とは何だろうか.アルプスの北と南で,樅の森の東と西で,立ち現れる様々な表情の奥に息づくギリシャ・ローマ文化とキリスト教.在欧約三十年に及ぶ著者の豊富な経験と出会いを通して,ヨーロッパの多様性,風土,その心を語る.

登録情報

  • 新書: 248ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1991/1/21)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 400430153X
  • ISBN-13: 978-4004301530
  • 発売日: 1991/1/21
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 444,101位 (本のベストセラーを見る)
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12 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
目次。
ヨーロッパと日本(その出会い)、球と山(アングロ・ブリティッシュ)、チーズとたいまつ(フランス)、ラインの河と黒い樅(ドイツ)、悲しい陽気なリアリスト(イタリア)、二つの眼(オランダ)、おきあがりこぼし(スイス)、すすり泣くヨーロッパ(チェコスロバキア)、点描(個性、ニュアンス、そして混合)、聖母の花環(リズム)、プルラリズムとユニティと(本質)。

何故、ブリティッシュが「球と山」か!?
勿論本文にその答えが示されているのですが、私は読むうち大いに感心しハタと膝を打ちました。

ヨーロッパ在住で人脈も広い著者ならではの、経験に根ざされたなかなかに深く鋭くユニークな(ボキャ貧ですみません)分析と思われます。
よく日本で(世界中でかな?)「○○人はコレコレの性格で、」と通説みたいになっている思い込みを覆すような部分も多分にありますし、ヨーロッパ好きの方々には是非一読をお勧め致します。

惜しい点としては、
1)著書「お嬢さん放浪記」がある著者ですが、その付き合いの範囲が自ずと「お嬢さん」的(政界・外交分野などの人々)であり、そのサンプルをもって国民全体に一般化しておられるようなうらみがないでもありません。
2)著者はどうも所謂「岩波系進歩的インテリ」に対し批判があるようで、イヤミのようなひとことが時折挟まるのですが、何を指しての話かぼくよくわかんないや、という箇所がたまにないでもない。

が、それは細かい話で、とにかく読むとよろしいです。
見ればもはや新刊は出ていない様子、もったいない話だと個人的には思いますが、中古も豊富なようですので、是非…。

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By ボヘミャー トップ50レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
日本人が最も理解しにくいもののひとつが、キリスト教だろう。

著者は、深くそれに肉薄し、自らのものにしているようなので、
日本人のキリスト教受容の体験書として価値がある。

でも、それ以外に、以下の3点でマイナス面も含んでいる。

1)自慢話の羅列:
日本人の多く(特に知識階層)は、ヨーロッパに行ってみないで、住んでみないで、
友を持たずに、ヨーロッパなるものを語ろうとすることが多い。
しかし自分はいくつもの違った土地に行き、長く住み、著名人を含む優れた友人を持ち、
多くの感動的なエピソードを語ることができという話が頻出する。読んでいて、げんなりする。

2)結論ありきで、断定的にくだされ、基調になっているキリスト教礼賛:
十分な説明がなく、なんとも唐突に、ありがたそうに語られるそれには、説得力が何もない

3)これがもっとも重要なのだが、「周辺を切り捨てた、直線的思考と価値観」:
著者は、ヨーロッパはギリシャとローマとキリスト教でできていると、何度も断定する。

だとしたら、キリスト教以前に広くその地を被っていたケルトの文化はどうなるのか。
ギリシャの隣にあって大きな影響力を持ったペルシャの存在は。
ギリシャの文化を持ち込んで、維持発展させたのは、むしろイスラム圏であり、かれらの地中海文化への貢献は?
ヨーロッパの母体ともなった森の文化といった地理的要因は・・などなど。

そうしたことが切り捨てられて、直線的に、3つを結びつけ、
価値観的にもつなげて他のことに口をつぐんでしまうのは、
まったく危険な思考を言わなくてはならない。

では、こういった内容の書物をどういう言葉で形容すればいいのか。
浮かんできたのは、ヒステリーという言葉。

キリスト教を深く受容し、それを文化の基盤としたヨーロッパの
異端尋問や、魔女狩り、焚書、異なる文化の人とその文化全体を抹殺した極端に野蛮な行為なども、
社会全体が引き起こした、ある歴史的文脈の中でのヒステリーなのだったのだなと思えたりもする。
それがひとつのヨーロッパの心にもなってきたのだという歴史を思う。

キリスト教とヨーロッパを結びつけた書物ならば、
『ヨーロッパの四季』(饗庭孝男)や『天と地のひびき』(小塩節)のような書物の方が、
よほど好ましく、こころ楽しく読める。
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8 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
内容はともかく、理解しにくい文が多いのが残念。もっと詳しく言うと、長い文の終わりに述語がなく、名詞どまりになっていることが頻繁にあるので、ひとつひとつの文がまとまった概念として把握しにくいんです。文の構造もおかしかったり、正直言って読むのがけっこう苦痛でした。
おそらく著者がかなり長い間海外生活をしてきて日本語をあまり使用しなかったからではないかと思われます。また、この本を書いた時には高齢だったから、出版社の人も「文が読みにくいから書き直してください」とか言いにくかったのかもしれませんね。これはあくまで業界を知らない私の憶測ですが。

経験豊富で内容が面白かったから余計に形式的な面(文のこと)の至らなさが残念に思われました。
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