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22 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
共生から排斥へと向かっているのかもしれない,
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レビュー対象商品: ヨーロッパとイスラーム―共生は可能か (岩波新書) (新書)
第二次大戦後に戦後復興に必要な労働力としてヨーロッパにおけるムスリム移民、ヨーロッパで生まれた二世以降については正確な数を把握することは難しいが、 例えば、フランスには500万、ドイツには300万のムスリムがいるらしい。 そのような現状でヨーロッパとイスラームはどのように共生しているのか、 ドイツとオランダとフランスを例として取り上げ、 著者はその現状を報告している。 いまだに宗教の多元主義を受け入れられないドイツ、 多文化主義をとるオランダ、 自由・平等・博愛を掲げるフランス、 いずれの国においても「共生」は決してうまくいっていない。 ドイツでは「ドイツにおける規範文化」の損失を恐れ、 オランダでは多文化主義のもと、慣用と無関心により、 フランスでは、パリ郊外のムスリム地区が イスラームに忠実に従って生きようとする運動が、 普段昔の歴史をやっているからかもしれないが、
19 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
現実のヨーロッパ社会の姿を通じて、ヨーロッパとイスラームの共生可能性を考えさせる,
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レビュー対象商品: ヨーロッパとイスラーム―共生は可能か (岩波新書) (新書)
現在のヨーロッパで、ムスリムがどのような生活をし、集団をつくっているのかを、著者のフィールドワークを通じて描かれていて、たいへんおもしろい。世の中には、〈世俗分離がすすんだキリスト教〉と、〈それが不可能なイスラーム〉という描き方から、両者の衝突のみをあおる議論が多いが、この本は、共生の可能性を、冷静に、しかも、現実のヨーロッパ社会の姿を通して考えさえてくれる。著者は、この両者の共生の現時点での可能性を悲観的に見ているが、〈異なる文明の共存〉への模索をつづける21世紀の世界に生きる一人として、参考になった。
15 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
啓蒙で失われた寛容,
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レビュー対象商品: ヨーロッパとイスラーム―共生は可能か (岩波新書) (新書)
理科系として大学に入学し、その後、フィールドワークを主体に、自然科学から人文科学、社会科学へと学問の歩みを進める著者が、ヨーロッパとイスラームの対立の背景を、新書という限られたページ数の中で事細かに記述しています。導入を簡単に整理すると、 1ヨーロッパは、その科学発展の原点を、バグダッドを首都とするイスラーム王朝アッバース朝によるキリスト教科学者の保護としていた。 2しかしヨーロッパ人は、もはや神を必要としないし理性と叡智により物事を理解できるとし、合理主義を進め、そして神・教会からの解放を進めていった(啓蒙主義)。 3そして、神をあがめるイスラームのに対し優越感を抱き、差別をするようになっていった というストーリーのもと、ヨーロッパにおける政教分離(啓蒙主義の大きな結果であろう。著書ではもっと正確に説明される。)と、政教分離下における「宗教」の違いによる差別を、移民問題を絡めてドイツ・オランダ・フランスという主義の異なるヨーロッパ主要各国における現実をフィールドワークを基に語り、ヨーロッパの「誤認」を語っていきます。
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