出演者がそれぞれの役に合っていて、声・容姿・演技には申し分ないと思います。アルゼーナ役のジャネット・ペリーさんは美しい娘という役どころにまさにぴったりで、観るたびに思わずときめいてしまいます。ザッフィ役のエレン・シャーデさんもオリエンタルな雰囲気が漂う大人の女性の魅力を湛えていて素敵です。ジュパーン役イワン・レブロフさんはその歌と演技がとても愉快です。ホモナイ伯爵役ヴォルフガング・ブレンデルさんは騎乗姿が凛々しく、輝かしいバリトンの歌声が立派です。そして、ワーグナーテノールとしてつとに知られている、バリンカイ役のジークフリート・イェルザレムさんはこの年、75年が何とデビュー年でした。やわらかく豊かな広がりをもった歌声と穏やかな笑顔はまさに魅力的で、シャーデさんとの二重唱にもう感動です!
周りの風景も豊かな水辺など牧歌的でいい感じですし、女性たちの着ている衣装もかわいいですね。
私がこの作品を鑑賞するのは、このDVDが初めてなのですが、少し残念だったのは、バリンカイとザッフィによる「うそ鳥の二重唱」の後半の部分が省略されているということと、ジプシーたちが現れる場面が夜のはずなのに昼間であったことです。しかし、それらのことを考慮に入れても、やっぱり素敵だったので五つ星です。