格好良くて間抜けで、その実超絶頭脳の持ち主の亜愛一郎。
富豪の美貌寡婦、元マジシャン曾我佳城。
二人の影に隠れていますが、インチキ霊媒師のヨギガンジーもなかなか。
ストーリーは、小ネタ集とも言える軽いトリックの作品集なのですが、それ故に、ヨギガンジー以下のキャラクターが素晴らしく、ヘビーな推理小説ファンでなくとも楽しめます。
そして他の二人とは明らかに違うのが、エッチ度と言えましょう。
氏の文章には独特の艶があって、僅か二〜三行の濡れ場が驚くほど官能的に書けちゃう人なんですが、この作品ではあくまでもコミカルなので、いやらしさが漂ってきません。どちらかというと程良いお色気程度の味付けです。
とにかく肩の力を抜いて、気楽に読んで欲しい一品。