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5つ星のうち 4.0
ギリシャ危機、PIIGS問題に揺れるユーロ、今こそ再読されるべき書,
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レビュー対象商品: ユーロへの挑戦 (単行本)
原著は2005年の発刊、翻訳は2007年、私は読んでいなかったが、今回ギリシャ危機、PIIGS問題でユーロ誕生以来最大の試練に直面しているユーロ問題を考えるために読んでみた。著者のティートマイヤー博士はドイツ大蔵省次官、連邦銀行総裁などを務め、ユーロ設立に至る膨大な政策過程が時系列で整理されている。ひとことでいうと、財政赤字の許容は各国GDPの3%まで、政府債務はGDP比率で60%までと合意された財政規律の収斂とその持続性の可否は、ユーロ設立前からさんざんに議論され、懸念された最大の問題だった。そして、そのルールは2003年にそうそうに放棄され、現在、懸念された問題が現実のものとなっているのだ。 ユーロはこの問題をどう克服するのだろうか?金融政策の統一と財政政策の分離と言う矛盾を克服するために最終的に欧州連邦に向かうのだろうか? それを考えるベースとなる。 内容的な不満を言うと、公式の場で表明された政策論議と世論動向をベースにした説明で終始しており、裏事情などをもうちょっと語って欲しいなという気持ちには答えてくれていない。「裏事情などない。全て公にして議論してきたんだ」と言わんばかりである。ドイツ人って「カタブツ」なんだろうか。
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5つ星のうち 3.0
当事者が語る通貨統合の一面,
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レビュー対象商品: ユーロへの挑戦 (単行本)
元ドイツ連銀総裁を勤めた著者によるユーロ導入までの40年を振り返った回顧録です。 ユーロ導入は11ヶ国でスタートしましたが、本書では交渉を実質的に 引っ張ったドイツ(強いマルクと自主性を持った連銀を活かしての通貨統合を 狙った)とフランス(何度と無くフランの弱さ故にピンチに陥るも対国内・国外 への面子を最優先した)当局(中央銀行と政府)の攻防を中心にしています。 両国は時に協調、又あるときは反発(こちらの方がはるかに多い)を繰り返し そして他の構成国を巻き込んで少しずつですが通貨統合という目標に向かって 進んでいきました。 恐らく本書でも明らかになっていない部分というものはまだあるでしょう。 それでも通貨統合関連の仕事に40年間従事してきた著者の言葉は重いです。 欧州統合推進派と目される独仏(とそれに懐疑的なもう一つの大国=英国)が どの様に考え、動いてきたか、という裏事情を知ることが出来る点で貴重な 一冊です。 加えて巻末では通貨統合を果たした欧州が抱える問題にも考察を行っています。 財政規律(いわゆる単年度赤字GDP比3%ルール)の維持や失業問題、そして政治 分野における統合の是非等・・・ 或る意味で欧州に於ける通貨統合は壮大な実験です。 その実験で何が成され、何が成されなかったのか。そしてそれに関与した人達 組織はどう考え動いたのか? そこら辺を一気に俯瞰できると言う点でお薦めの一冊です。
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