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ユーロ――危機の中の統一通貨 (岩波新書)
 
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ユーロ――危機の中の統一通貨 (岩波新書) [新書]

田中 素香
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

世界金融危機、そしてギリシャ危機に直面した欧州の統一通貨ユーロは、いかに振る舞い、どのような限界を露呈したのか。導入から12年となるユーロの歩みを振り返った上で、現状を分析、そして今後の展望を示す。ユーロ圏が崩壊しないのはなぜか。危機の背後にある「リージョナル・インバランス」問題とは何か。

内容(「BOOK」データベースより)

世界金融危機、そしてギリシャ危機に直面した欧州の統一通貨ユーロ。その役割と限界はどこにあったのか。導入から一二年となるユーロの歩みと通貨統合の歴史を振り返った上で、現状を分析し、今後の展望を示す。ユーロ圏が崩壊しないのはなぜか。危機の背後にある「リージョナル・インバランス」問題とは何か。

登録情報

  • 新書: 256ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2010/11/20)
  • ISBN-10: 4004312825
  • ISBN-13: 978-4004312826
  • 発売日: 2010/11/20
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 革命人士 トップ500レビュアー
現在の世界金融危機で「寄らば大樹の陰」のように、欧州の非加盟国がユーロに助けを求める。リーマン・ショック以降、対ドルでポーランドやハンガリー、バルト三国は数十%大暴落した。GDPも強烈に落ち込む。どう逆立ちしても自前のハードカレンシーが持てず通貨競争の荒波にもまれるなら、通貨発行の自由はなくてもユーロの傘に入ってしまおうという考えは理解できる。ギリシアもアイルランドも自国通貨だったら、デフォルトするまでどこも全面支援してくれなかったろうが、ユーロ加盟国だからこそ、ユーロの信認を守るべく独仏が全力で支えてくれるし、財政規律にうるさい欧州中銀もこれらの国債買い入れに踏み切った。「ユーロ解体」どころか結束は増しているのだ。

南欧などの財政脆弱国PIIGSから生じた「ユーロ同盟は解体するのではないか」という「ユーロ危機」について、著者は「解体はあり得ない」と即答する。多くの加盟国において、現在の状況でユーロに加盟していることはプラスに働いているからだ。「財政を粉飾して散々遊んできたギリシアの尻ぬぐいをなぜドイツがしなきゃならんのだ」というドイツ人の怒りは当然だが、その反面、ドイツマルクだったら日本のようにマルク高で青息吐息になるはずがユーロ安で経済が順調…とユーロの恩恵を享受しているし、ギリシアも仮にユーロを脱退すればドラクマが暴落してユーロ建て国債がデフォルトする、と著者は推測する。

ユーロ発足直後に上梓されたものの改訂版だが、半分がリーマン・ショック以降のユーロ危機の解説に当てられているほか、ユーロのシステムについて解説された第3章、発足までの経緯が書かれた1、2章も旧版出版以降のデータや情報が補完されていて、事実上の新作だと思う。ユーロ危機以降の金融政策をアップトゥデートに論じるだけでなく、「ユーロ」という通貨の他通貨との違い、欧州における重要性の高さを再認識させる、価値ある本だ。
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14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By USC VINE™ メンバー
新書というのは最新の話題を専門家が易しく誰にでも判るように書かれたものとするならば、本書は極めてタイムリー時期に出版された新書である。
著者が前著に続いて新たに書き下ろした内容でユーロが登場したから12年経った今の現状を分かり易くしかも掘り下げて解説されている。前著の改訂版と違うところは形成史などは省かれており、その分昨今のユーロ圏内でもギリシアの危機などを解説している。併せてアメリカ初のリーマンショック以降のユーロについても触れられている、日本からみたリーマンショックではなくユーロから見たリーマンショックが解説されている。新書であるがゆえのモノ足らない部分があるかも知れないが、初学者および現状を手っ取り早く把握するのには充分な内容である。著者の長年の国際金融およびユーロ経済分析が非常にコンパクトに凝縮された一冊である。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By vatmideo トップ500レビュアー
経済は門外漢の私には前半はやや難解でしたが、リーマンショック以降を扱った第4章からはよく理解できました。
この種の本では事実のみを追うことが多いのですが、著者の見解や予想などもしっかりと述べられていて、説得力がありました。特に終章では「課題と展望」が書かれていて、問題点の分析が見事でした。
いずれにしても今が旬の本です。
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