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ユーラシアの東西―中東・アフガニスタン・中国・ロシアそして日本
 
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ユーラシアの東西―中東・アフガニスタン・中国・ロシアそして日本 [単行本]

杉山 正明
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

歴史とは現在のためにある。イラク・アフガン戦争の本質、地政学で見るロシア・中国、大陸視点からの後醍醐天皇――。ユーラシアをひとつの塊として眺めれば異なる地平が浮かび上がる。日本発の世界史への試み。

内容(「BOOK」データベースより)

イラク・アフガン戦争の歴史的意味、地政学でみる中国・ロシア、大陸視点からの後醍醐天皇論―。ユーラシアをひとつのかたまりとしてみれば、あらたな地平が浮かび上がる。壮大なる日本発世界史への試み。

登録情報

  • 単行本: 290ページ
  • 出版社: 日本経済新聞出版社 (2010/12/17)
  • ISBN-10: 453216771X
  • ISBN-13: 978-4532167714
  • 発売日: 2010/12/17
  • 商品の寸法: 19 x 12.4 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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By blackstar トップ1000レビュアー
 梅棹忠夫「文明の生態史観」を読んだのは遥か昔の高校時代であるが、正に眼から鱗の書であった。しかし本書で杉山教授は、この京大の大先輩の説をあっさり否定する。当時の日本人は西ヨーロッパと同じ温帯地域に入れてもらって気持ち良かっただろうが、野蛮で残酷な文明しか出現しないと言われる砂漠地域から出たモンゴル帝国こそが実は洗練された世界帝国であると。(筆者はハンチントンも奇矯な学者として否定。けっこう口が悪い。) 

 確かに単なる武断主義だけで400年もの間、ユーラシアにまたがる帝国を支配することなどできるわけはない。そこにはよく練られた政治・行政組織があったわけだ。著者はモンゴル史を中心に、ヨーロッパ中心主義の「世界史」ではなく新しい視点で視ることを提案する。

 現在のロシアがモンゴルの後継であるという話や(本書とは離れるが現在のロシア人にはモンゴルの血を引く者が数%いるという)、清朝が満州族とモンゴル族の合同政権だったこと、「元寇」の常識を見直すこと、パシュトゥン人はイギリスによってアフガニスタンとパキスタンに勝手に分けられている、など自分にとっては新鮮な話であった。

 ただし、最初から一冊の本として書かれたものではなく、一般向けの講演や他の書籍の解説、かなり前の対談などをまとめたもので、まとまりに欠く。今度は他の著書も読んでみたい。
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色々な講演、対談などを基にしているので、まとまりはない。ただ、そのような構成が、かえって杉山氏の驚異的な博識振りを際立たせることになっている。ただ、杉山氏の著作に共通する2つの短所から星1つ減らし、4つ。

・講演をそのまま文字起こしした1章は、他の本なら一文にまとめられているであろう、他の研究の批判(悪口?)がかなりストレートに長く載せられており、あまり気分のよいものではない。
・ところどころ、モンゴル・セントリズムに陥っているのではないかというところがある。

ただ一般に流布されているモノの見方と違う見方が提供されており読んで刺激になる。
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杉山教授の想いのこもった記述が印象深い。モンゴル節は教授の他の著作でも読めるが、中国から贈られた2,000点あまりの拓本を一括して収蔵する建物「華雨蔵珍之館」に関する記述が異色。華雨蔵珍之館は中国山東省曲阜市名誉市民山浦啓榮氏(2003年死去)が創設したアンタレス山浦財団が1991年曲阜市の姉妹都市足利市に開館し、学者の研究だけでなく市民の閲覧に供している。若き日の杉山教授が山東省で山浦啓榮氏と出会ったのがきっかけとなり、組織的な拓本収集、公開に至るいきさつがドラマチックに語られる。
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