現在日本で出ているBIA三作の内でゲーム性ドラマ性ともに最高の出来だと思いました。
まずゲーム性でいうと前作までの不満(他のチームを指揮しなくても主人公一人でミッションを遂行できてしまう、MGの遠距離正面攻撃が不可能、グレネードがどこへ飛んでいくか分らない等)が全て解消されています。つまりようやく本当の意味でチーム戦になっており、地形や各チームの特性を考慮した戦略がゲームプレイの核となっています。もちろん主人公のシューティングテクニックがミッションの成否に大きな比重を占めるのに変わりはないのですが、遠方で姿が視認できない敵を発砲の閃光だけを頼りに倒すのはこのシリーズのお約束でしょう。また各チームを指揮して進撃する分ゲームのスピード感が大幅に増して戦闘のリアルさが格段に増した感じです。(あえて不満をいえば、死傷したチームメンバーがチェックポイントを通過すると戦闘に復帰できてしまうようになった点でしょうか。これは前作同様、次のステージまで復帰できないようにして欲しかったです。指揮の緊張感が薄らいでしまいますから。)
ドラマ性に関していうと本作に来てようやく前二作(特に一作目)が実はドラマの伏線だったことが判明し、主人公の背負った重い十字架と苦悩が明らかになります。これはBIAシリーズを単なる戦闘アクションゲームだと思っていたおいらには驚きでした。
そして何よりも、以上の結果本作はプレイヤーが参加する戦闘叙事詩ともいうべき出来上がりとなったような気がします。(制作側がどこまで考えてこのシリーズを作り始めたのか知らないのですが、なんか大バケし始めてる感じです)
ある意味PS2とPS3の(単なるグラフィックスの違いではない)実力の差を初めて実感させた作品でした。特に人を選ぶゲームだとは思いませんが本作をプレイしよう思うなら少なくとも第一作はやっておいた方がいいでしょう。
「地獄の次は雪」―雪の森での凄絶な戦いが今から楽しみです。