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32 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ディック入門書に最適,
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レビュー対象商品: ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314) (文庫)
ブレードランナーを観てディックを読み始める人が多いと思うが、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」よりこちらの方がディックの世界を理解しやすいと思う。 中盤のどうしようもなく重い倦怠感は、疲れたときに読むとますます重く、窒息しそうになる。 ディック世界の究極の作品は「ヴァリス」だと思うが、まず「ユービック」から入ることをお薦めする。 この世界が好きか嫌いか。 ディックを読む、一つの指標になるのでは?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
皮膚感覚を刺激するエンターテインメント,
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レビュー対象商品: ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314) (文庫)
今年2011年に改版されたようで書店で平積みになっていたので手にとりました。ディックの長編を読むのは3冊目です。
超能力者とその能力を中和する能力を持った者、半生命の概念などの魅力ある設定。そして話の展開はスリリングでミステリチック。登場人物の活躍もなんだかランダムぽくて、重要人物だけ気にかけているわけにもいかない緊張感も持続する--ストーリーを追いかけるだけでもエンターテインメント性は十分です。 しかもその中でなにが現実なのか、生死がどう切り分けられるのか、SFでなければ描けない世界でありながら、遠い想像の先にあるものとしてではなく、非常に現実的な皮膚感覚として実感できるところがちまたで言われるディックらしさなのかなと思います。 ディッキアンなんて言葉もあるくらいなので、読むならとことん全作品を読まないとダメなのかな、と思いこみこれまでかえって敬遠していたのですが、少なくともこの作品は他との比較や時代的な文脈がなくても面白く読める作品でした。 ただ私自身は、ネットの情報氾濫のせいか、反応が即物的になりがちだった自分を反省して、ディックに本作品のような、すぐに言葉で切り返せないような皮膚刺激を与えてもらうといいかな、と思ったので、他の未読作品も続けて読むつもりです。
20 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
珍しく話がうまくまとまってます(笑),
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レビュー対象商品: ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314) (文庫)
大実業家スタントン・ミックの依頼を受けて、超能力者狩りを行うべく月面に着陸したランシター合作社の11人の不活性者たち。しかしそれは、超能力者集団・ホリス異能プロダクションが仕掛けた巧妙な罠であった!
超能力者側の爆弾で社長のランシターを失ったジョー・チップら不活性者は辛くも月から脱出するが、地球に戻った彼らは自分たちの周りで異変が起こっていることに気づく。喫茶店で出されたコーヒーは腐っていて、ポケットから取り出した貨幣はもう使われていない古いもの。そして彼ら自身の身体も老化し始めていた・・・・・・全てのものがとめどなく朽ちていく死の世界。 そしてこの退校現象を食い止めることができるのは「ユービック」と呼ばれるスプレーだけなのだ。ジョー・チップはユービックを、そしてこの異変の原因を求めて、必死の探索に乗り出した! 超能力者、不活性者、そして半生者。灰色の世界は時間退行現象によって益々グロテスクになっていく。ミステリ仕立てのサスペンスフルな展開と、次々と明かされる意外な真相。絶望的な圧迫感と巧妙なプロットは、ディック作品の中でも出色の出来映えだ。孤軍奮闘するジョー・チップの姿も感動的。ディックらしからぬ(笑)、見事な結末もいい。
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