内容(「BOOK」データベースより)
ギリシア語で〈どこにもない理想郷〉を意味するトマス・モアの造語〈ユートピア〉。プラトンの『国家』に始まるその古典的淵源から説き起こし、十九世紀の社会主義的ユートピア志向を経て、現代のSF化された未来論に至るユートピア思想の変遷を辿る。さまざまな楽園伝説や終末論、諷刺・幻想文学などの隣接領域と対比しながら、比較文化学の視点からユートピア像の多面的な姿を考慮した画期的力作。
著者紹介
1933年東京生まれ。東京大学教養学科卒業後、東京大学大学院にて比較文学を専攻。現在、東京大学名誉教授、中部大学教授。著書に『薔薇と十字架――ロシア文学の世界』『トルストイ』『ロシア文学史』、訳書にザミャーチン『われら』、バフチーン『フランソワ・ラブレーの作品と中世・ルネサンスの民衆文化』、ベールイ『ペテルブルグ』『銀の鳩』などがある。