ナウル共和国Republik Naoero (ナウル語)Republic of Nauru (英語)は人口10,131人。
太平洋南西部に浮かぶ珊瑚礁のナウル島からなる共和国。国土面積は21km2であり、バチカン市国、モナコ公国に次いで面積が小さい。
国内には都市が存在しないため、首都の概念がない。
島の中央部は良質のリン鉱石(グアノ)からなる台地であり、島の面積の約80%を占めており、標高は約70mである。
リン鉱石は数百万年の間堆積した海鳥の糞に由来する。この大量のリン鉱石の存在が島の運命を狂わせた。
ナウルはこれら燐鉱石を売って儲けた金を国民全員に分配した。国民は世界で最も高い生活水準を享受し、
国は国民に対し税を徴収せずに、無料の医療、教育、年金、手厚い社会福祉を提供した。
必要もないのにどんどん公務員を増やした。
かつては住民は漁業と農業で生計を立て貧富の差もなく平和な生活を送っていた。
しかし、リン鉱石がもたらす不労所得が島民の生活や文化を大きく変えてしまった。
ほぼすべての労働者は出稼ぎ外国人であり、国民は働く必要がほとんどなかった。
食事も中国人の経営するレストランで三食済ますといった生活であった
島の人はドイツや日本やイタリアの高級車を手に入れ、島の周りをグルグルと回ってひがな過ごした。
しかし、政府は何もしなかったわけではない。政資源の枯渇を心配し、海外に投資した。
しかしそこに群がったのは、怪しげなコンサルタントだった。島の人々はあまりに経済や財政にに無知であった。
だまされたのである。投資した金は訳のわからぬまま消えて行った。
そして、20世紀末に鉱石が枯渇し、島は深刻な貧困に見舞われた。
島は生きるために様々にあがいた。
マネーロンダリングの銀行を黙認した。
オーストラリア政府から補助金をもらいそのかわり、オーストラリアにやってくる難民を受け入れた。
しかし島は今も基本的インフラを維持するのでさえ困難な情況にある。
その島に持ち上がっているのが再びリン鉱石を掘削する話である。
リン鉱石は、まだ枯渇していない。枯渇だというのは掘り方がまずかっただけなのだ。
そして島は……
なにか中東や古い中国の寓話みたいな話である。しかし現代の話なのである。