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ユージニア (角川文庫)
 
 

ユージニア (角川文庫) [文庫]

恩田 陸
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (77件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

あの夏、白い百日紅の記憶。死の使いは、静かに街を滅ぼした。旧家で起きた、大量毒殺事件。未解決となったあの事件、真相はいったいどこにあったのだろうか。数々の証言で浮かび上がる、犯人の像は--。

内容(「BOOK」データベースより)

「ねえ、あなたも最初に会った時に、犯人って分かるの?」こんな体験は初めてだが、俺は分かった。犯人はいま、俺の目の前にいる、この人物だ―。かつて街を悪夢で覆った、名家の大量毒殺事件。数十年を経て解き明かされてゆく、遺された者たちの思い。いったい誰がなぜ、無差別殺人を?見落とされた「真実」を証言する関係者たちは、果たして真実を語っているのか?日本推理作家協会賞受賞の傑作ミステリー。

登録情報

  • 文庫: 420ページ
  • 出版社: 角川グループパブリッシング (2008/8/25)
  • ISBN-10: 404371002X
  • ISBN-13: 978-4043710027
  • 発売日: 2008/8/25
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (77件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 33,255位 (本のベストセラーを見る)
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By 夢追い虫 トップ1000レビュアー
形式:単行本
ある夏に起こった大量毒殺事件。
それに関わった人たちが事件について語る回想録のような形で進んでいきます。
みんな真実を語っているのだろうけど、個々の視点や記憶の曖昧さから微妙にずれてくる真実。

真犯人は誰なのか?

誰が嘘をついているのか?

誰が隠し事をしているのか?

読んでいるうちに「犯人はこの人だ」とわかってくるのに、決定的な確証がなく、名指しできないもどかしさ。

じりじりと照りつけるような夏の暑さ。

噎せ返るようにかぐわしい花の香り。

神秘的な美少女の魔性の微笑み。

感覚がぎりぎりまで刺激され、押しつぶされそう。

装丁がとても凝っている点も特筆しておきたいです。
この小説、字が微妙に「斜め」に印刷されてあるのです。
これが作品全体に漂う妖艶さ、不可思議さを表現するのにとても効果的。
こういった細かい点にも手が込んでいる作品なので、装丁も深く味わってほしいと思います。

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19 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
記録と記憶 2005/5/4
形式:単行本
推理小説として読むとかなり違和感があると思います。結末で謎が完全に解きほぐされ、名探偵に「実は何の不思議もなかったんだよ」と言ってもらうことで読者が緊張から解放されるというような物語ではありません。逆に、これは「何が謎なのか」を見つけてゆく物語であり、「この世界のあらゆる場所で不思議に立ち会うことになるのだよ」と言われて、読者は薄ら寒い不安に取り残されるという結末になっています。

その意味でこれはよくできた「反推理小説」です。確かに、ある章では登場人物の名前に対して他の章とは別の表記が与えられており、このあたりの仕掛けは中井英夫さんや竹本健治さんの諸作を思わせます。

この小説の不思議さは、公式な記録を個人の記憶をもとに構築し直す時に生じるゆらぎに起因しているように思います。「他人の世界と自分の世界は異なっている」と言ってしまえばずいぶんありきたりなのですが。

ただし、この小説の魅力の大半は、そういった仕掛けや方法論にあるのではないことは強調しておきたいところです。金沢を思わせる地方の街に生活している人々に直接会っているような懐かしさが、この本を一気読みさせてしまうのです。本当に読書は楽しいわと思わせてくれるところは、確かに「夜のピクニック」の作者です。お勧め。

このレビューは参考になりましたか?
33 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
ある夏の日に起こった名家の大量毒殺事件。
唯一の生存者は盲目の少女。
そして現場に残された不思議な詩「ユージニア」
その過去の事件を巡って沢山の人たちが
過去を連れて語り始める。

皆が皆真実への鍵を少しずつ握っているのに
踏み込むことができない境界線の前に立っているような
それは読んでいる自分も同じで。
真犯人が目の前に見えているのに手を伸ばすことは
許されない。

遺書を残して自殺した男の存在により一応の解決を見た
その事件だけれど、時を経てさまざまな人間によって
過去のその事件が再構築されていく、
そのたびに早く次のページに!って思ってしまう。

その現場に残されていた「ユージニア」という詩
冒頭にそれが書かれているんだけど
その詩の雰囲気がまるごとその世界を包んでいるようで
私は好きでした。

まるで自分もその場所にいて話を聞いている気持ちに
なってしまうこの本は、
蒸せかえるような夏の日にもう1度読みたい。
そして私の真実に辿りつきたい。

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最近のカスタマーレビュー
戦慄を覚えました。
個人的に恩田作品はテンポ良く読めるものとそうでないものの差が大きく、
本作品は後者でした。... 続きを読む
投稿日: 12日前 投稿者: ino
ワクワクはしないが,そうだったのか〜っと思える
ある時は,物に憑かれたように.またある時は淡々と・・・
犯人の自殺で解決したはずの殺人事件を掘り起こす中での証言を中心に進む物語.... 続きを読む
投稿日: 14日前 投稿者: kumin
駄作!
一回読んで面白くない本は駄作でしよ。難解イコール傑作なんて思ってはダメよ!時間の無駄。この作品に立派な賞をあげた選者の猛省を促す。
投稿日: 1か月前 投稿者: アンディ
意外で
作中の忘れられた祝祭のように、ずっと持っていたのにようやく読んだ。この人の凄さがわかる話だった。とにかく続きがきになる恩田さんの小説。その体験はここでも健在で。... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: 麦人
衝撃的
つまりこれが何の話かと訊かれたら答えに詰まります。
刑事が毒殺事件に挑む話なのか、... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: 龍の目
好みの問題なのかな?
「日本推理作家協会賞受賞の傑作ミステリー」ということで手にしたのですが、
何が面白いのかさっぱり・・・・
読みすすめるのが苦痛でした。
投稿日: 5か月前 投稿者: sakura
白昼夢を見たような読後感
構成がとてもユニークです。... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: はに丸
ミステリとして読むと楽しめない
2005年の作品で、2008年に文庫化されたものですが、タイトルの語感に惹かれて手に取った次第です。... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: kaz
雰囲気推理小説
本格推理小説が、探偵が出てきて事件を綺麗に解決してくれる小説であるといわれるが、
同時に本格とは雰囲気であるとも言われる。... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: Fabricius
彼女は黒であってはいけない。されど白であっていてもいけない。彼女は「灰」なのだ。
 ネタバレが大いにあります。読まれる方は気を付けてお読みください。... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: はるるー。
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