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ユング自伝―思い出・夢・思想 (1)
 
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ユング自伝―思い出・夢・思想 (1) [単行本]

C.G.ユング , 河合 隼雄 , A.ヤッフェ
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

若干のすれ、汚れはあります。カバーに黄ばみ、天に黒ずんだ汚れ、小口、見返しに斑な黄ばみがあります。折込、書き込みは見あたらないです。1986年3月第16刷発行です。

登録情報

  • 単行本: 290ページ
  • 出版社: みすず書房 (1972/06)
  • ISBN-10: 4622023296
  • ISBN-13: 978-4622023296
  • 発売日: 1972/06
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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83歳になったユングが「私の一生は、無意識の自己実現の物語りである」との書き出しで始まる自伝である。幼少期から不可思議な夢や超常現象を体験し、自分の中にも母の中にも見いだすNo.2というもう一人の人格の存在を知る。神についても幼少期より不信感をもち、父親の職業が牧師という家庭環境の中でキリスト教との葛藤が非常に大きいものだったことを明らかにしている。この本で興味深いのは、ユングの視点で捉えた、ゲーテやニーチェについての描写である。ユングは、二度に渡って、自分の祖父がゲーテの庶子であるという言い伝えを書き記し、若き日に大きな影響を受けたゲーテとの関係をほのめかしている。解説によるとどうやらこれを事実と断定する証拠は何も見つからないらしい。しかし、これほどまでに『ファウスト』に多大な影響を多大な影響を受けていたことを知ることができるのも、この自伝ならではである。「ファウストはNo.2の生きた等価物である」とまで述べている。さらにニーチェの「ツァラツゥストラ」を謙遜しながらもユング自身のNo.2と同じであると述べているのも興味深い。そしてフロイトの出会いと確執と決別に関しては、尊敬、軽蔑、憎悪、思慕・・・複雑な感情が行間から溢れ出ている。あとがきで河合隼雄が述べているが、「読者は本書にのべられているユングの夢や幻像(ヴィジョン)の凄じさに、驚愕するだろう。それらはユングの内界に生起している事象であり、ユングにとっては、内的な世界は外的と同じく『客観的』なひとつの世界なのである」 まったくその通りだという感想を持った。翻訳がこなれていないため、集中力を欠きがちになるが、ユングを知る最良の一冊である。
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19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By SEIJIN
ユングを研究する人々には、他の諸論文よりも読まれているだろう作品。
しかし、この作品は、ユング自身が自分の死後に出版することを条件に著した作品であり、本来彼が秘密にしておきたかった出来事、考えを多く含む。

彼の家系に牧師は多いが、同時に霊媒とも関係が深いこと。

彼自身幼い頃から、家系に多くの聖職者がいながらも、自らの方が神について詳しいと確信を持っていたことなど、少なくとも超心理学の範疇に踏み込みかねない危さが、この本の魅力であり、同時に出版を思い止まろうとしたユングの懸念の一つであったであろう。

有名なフロイトとの決別の理由なども、この内には書かれているが、しかしユングの視点から著されていることは、読者は注意しなければならない。

このレビューは参考になりましたか?
22 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ユングの分析心理学に興味を持った人が,できるだけ早く読むべき本である。

ユング心理学についての入門書は数多く出版されているが,それだけでユング心理学の入門とするにはあまりに危険である。なぜなら,ユング心理学は,入門書という体裁の中で論じるにはあまりにも厄介な性質を持ち合わせているからである。主要な入門書には,その厄介でありながらきわめて重要な部分がすっかりこぼれ落ちてしまっているため,ユング思想の広大さを受け止める視野を提供してくれない。それはある程度やむをえないことではある。しかし,やはりユング心理学を学ぶなら,その厄介な部分を避ける訳にはいかないだろう。なぜならば,その厄介な部分にこそ,ユング心理学誕生の秘密があり,ユング心理学を理解する鍵があると思われるからだ。なぜ厄介かというと,ユング心理学自体のルーツが,ユング自身の内的世界についての濃密な個人的体験にあるからである。それを知るのに『自伝』ほどふさわしいものはない。

これまで入門書にしか取り組んだことがない人は,大急ぎで読むべきである。きっと,その迫力にユング心理学のイメージを変えざるをえなくなるだろうし,他のメジャーな心理学にはないその「計り知れなさ」によって,より強烈に興味を引かれること請け合いである。また,これからユング心理学の勉強を始める人は,河合隼雄著『ユング心理学入門』(培風館)と一緒に本書を読むと,ユング心理学に取り組む最低限の準備を整えることができるだろう。

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投稿日: 2002/9/25 投稿者: undeveloped
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投稿日: 2001/9/19
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