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著者は、西洋社会を中心に発展した、ユング心理学を深く学ぶうちに、自分の中にある、仏教的な要素を再認識し、西洋と東洋との自我意識の違いや、母性型か父性型かといった、社会構造の違い、といった問題に目を向けるようになり、それを心理療法の現場に活かすことを試みます。
また、この本では、夢や無意識の分析など、一見非科学的に見えるユング派の手法を、どうやって日本に受け容れられるように工夫するか、といった著者の苦労談も載っています。少しでも科学的に見えるように、最初は箱庭療法からはじめ、少しずつユング派の概念を日本に紹介していく、といった著者の慎重さには、正直舌を巻きました。
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