少しネタバレ気味ですが、とにかく人を殺しまくっていた人が、
自分の家族は守りましたってことで、どこに感動していいか全く
分かりません。
読後感は別に悪くないし、読みやすいし、結末も予想どおりで、
ただただ普通。
しかしながら、冒頭に書いた「自分の家族」さへ守られれば、
人殺しが正当化され、しかもそれが「家族への愛の証」であると
いう図式は余りにも稚拙。
こんなことが「真実の愛」みたいに評価されるのは、「人の命」
の重さを軽んじすぎです。
誰かの歌の歌詞ではないですが、「ダメな映画を盛り上げる為に
幾つもの命が奪われていく。違う僕らが見ていたいのは希望に
満ちた光だ。」
はっきり言って、桜井和寿氏のこの数行の詩のほうが、圧倒的に
「愛」を感じます。