映画「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」が本当におもしろかったので、解説が読みたくなって本書を購入した。
読んで感じたこと。
1)日本にはどのような分野にでも、それに精通した人がいるものだ。しかしその数は多くはないだろう。この特集のための書き手を揃えるのは、編集者はきっとかなりの努力を要しただろう。
2)映画そのものは、よき遊び心にあふれた楽しい作品だ。英国のユーモアの強靭なことをあらためて感じさせる。それに対して日本人の書き手は、どこか真面目さが抜けない。 バンクシーが見る人を楽しませようとする気持ちが強いことに、もう少し光を当ててほしい。自己批評性というものがもし意味を持つとしたら、それはバンクシーの映画のように、みんなが微苦笑できる(そして陰鬱な気分にはならずにすむ)表現となった時なのだと思う。