レム・コールハウスの理論面に対しての適度な入門書がでたように思えます。本書の中でも述べられていますが建築としての部分は、やはりa+uやエルクロなりの雑誌の特集を見るなり、作品集、実際に建築を見に行くべきだと思います。特に嬉しいのは用語集。いろいろと新しい言葉を作る方なので言葉を知っていないと、友人同士で話をするときですら困ることになりますから、一度ここらで復習という方にもちょうど良いと思います。
これを一度読んだ上で、錯乱のニューヨークなりS,M,L,XLの論文なり、ハーヴァードの本を読むと、最初に読んだ時に感じる混乱も少しは和らぐんじゃないでしょうか。
他の人の視点から書かれたレム・コールハウスがいくつも書かれているので、現在 建築をやっている人間がどのように見ているかの確認のための本としても 幅は狭いが役立つ本のように思われます。また、建築関係以外の言葉もあり、少し客観的に見る機会を与えてくれるのではないでしょうか。
本書の中で、s,m,l,xlのベルリンの壁の話が取り上げられていたのは個人的に好きな文章なので共感が持てました。