「空気人形」の主演をしている、ペ・ドゥナさんの写っている写真を拝見したかったので購入しました。見開き一頁目で、「空気人形」で魅せたペ・ドゥナさんの無垢な表情のアップが見られます。そこから16頁に渡って、「空気人形」のカラーのスチール写真が続きますが、ペ・ドゥナさんがそれほど写っているわけではありません。
あとは、本文の中に時々、ペ・ドゥナさんのモノクロ写真が挿入されています。また、巻末資料としてフィルモグラフィーが付いていて、ペ・ドゥナが出演した過去の映画やドラマの情報と、アウトラインが紹介されています。女優さんなので当たり前ですが、作品ごとにまったく別人のような顔を見せているので、ちょっと驚きました。
是枝監督と、「リンダリンダリンダ」の山下監督との対談が載せられていて、それを読むと、ペ・ドゥナが凄い女優だというのが分かります。いったん役を作りこむと、順撮りでなくても、その場面に応じた的確な演技をし、1テイク目からパーフェクトだったそうです。また、撮影の都合で2回目、3回目と撮り直す事があっても、正確に同じポジションで同じ演技を再現できたそうです。
また、山下監督の「リンダリンダリンダ」の時は、こうやって撮っていたんだ、という裏話もあってこれも興味深かったです。あとは、もちろん、ペ・ドゥナさんへのインタビュー記事も載っています。
本書の大部分を占める映画評論はそれほど興味はなかったのですが、読んで見ると意外と面白かったです。個人的には仲間由紀恵との比較評論が印象的でした。最後に、本書は、思いっきりネタバレしているので、映画を見る前に、これを読む場合には注意したほうがいいです。