昔からの福本伸行の読者は「福本が、こんなにメジャーになるとは思っていなかった」と声を揃えることだろう。確かに、福本の漫画には、他の作者の漫画とは違う力がある。しかしながら、それが世間一般に受け入れられるとは思えない。カイジが映画化された今になっても思えない。しかも、水木しげるや大友克洋や松本大洋や諸星大二郎や荒木飛呂彦に次いで、ユリイカが特集するとは全く信じがたい。
筋肉少女帯の大槻ケンジとの対談に始まり、初期作品「いけないカッちゃんラブストーリー」を収録し、いしかわじゅん、南信長、三浦俊彦、とつげき東北、坂上秋成、前田塁、大森美香、杉田俊介、池田雄一、酒井信、白井聡、中田健太郎、麻草都、川島章弘、榎本秋、市川真人らの批評が続く。
それにしてもユリイカは不思議な雑誌だ。