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ユリイカ2009年1月号 特集=米原万里
 
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ユリイカ2009年1月号 特集=米原万里 [ムック]

沼野 充義 , 佐藤 優 , 多田 富雄 , 池内 紀 , 秋山 豊寛
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,300 通常配送無料 詳細
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登録情報

  • ムック: 229ページ
  • 出版社: 青土社 (2008/12/27)
  • ISBN-10: 4791701887
  • ISBN-13: 978-4791701889
  • 発売日: 2008/12/27
  • 商品の寸法: 22 x 14.4 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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69 人中、68人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Nutrocker トップ1000レビュアー
2006年、惜しまれながらこの世を去った米原万里さんの特集号。

まずこの特集で目を惹くのは、少女時代からの米原さんのアルバムでしょう。
御両親、妹さんとともにチェコに滞在中の写真、多感で聡明そうな学生時代から、
華やかで美しい通訳時代のスナップなど、どれも貴重な写真ばかりです。

田丸公美子さん、徳永晴美さんといった友人たちのお人柄を伝える文章、
妹ユリさんの回想(学生時代の米原さんの詩が収められています)、
沼野充義さんとのロシア文学をめぐる白熱の対談、
どれも面白いのですが、私が一番、感銘をうけたのは佐藤優さんの回想でした。

今日本の言論界で大活躍中の佐藤さんが「外務省のラスプーチン」として逮捕される寸前、
米原さんがどれほど心を砕いて彼を支えようとしたか、そして出獄した彼を励まそうとしたか、
米原さんの人間性を如実にあらわしたエピソードに強い感動を覚えました。

しなやかな知性と強靭な精神力、タフな行動力、そして弱い者への温かさ、
どれをとっても傑出した女性だったと思わざるを得ません。
日本や世界が大きな転機に立たされている今、米原さんの不在は寂しいかぎりです。
彼女のファンなら、必読の特集号だと思いました。
このレビューは参考になりましたか?
47 人中、45人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
死して尚... 2009/4/18
By 柴風
 「ユリイカ」なんて買うの、何十年ぶりだろう? 確か前回は、フランク・ザッパ特集号だった...
 雑誌の個人特集号は、吉本隆明のを時々買うが、目当ては、未発表の文章、最新のインタビュー、書誌年譜のたぐい。まかりまちがっても、赤の他人の「○○論」なんかは読まない。

 しかし、米原万里の特集ともなれば別だ。
 全然未知の文筆家の芸の無い文章でも、「米原万里」を語っているというだけで、自然と目は行を追ってしまう。共通の友人の思い出話を聞いているみたいな、不思議な既視感におそわれる。

 その中でも格別なのは、やはり「特別な友情」(by亀山郁夫)で結ばれた佐藤優と「師匠」こと徳永晴美の文章だ。
 師匠は、彼を巡るおもしろおかしい話の多くが、実は米原の「想作」であることを明かしてくれる。
 そして、米原の「子供」の一人である佐藤優は、彼の出生にまつわる秘密を打ち明ける。米原は、彼の第二作を散々酷評したが(「うちのめされるようなすごい本」所載)、あれは母親の愛の鞭だったのだろう。佐藤は、葬儀の時、米原の遺体にすがって泣き崩れたというから、最後まで友情は続いていたようだ。
 かれは、米原の晩年の自民党批判の文章について、「お父様が第一の読者になっていた」ということを再び論じている。これは亀山郁夫との対談(新書「ロシア闇と魂の国家」)でも述べていて、私ははっとさせられた。

 ...死して尚、生者たちを鞭打ち、こんなにもすばらしい雑誌特集を組ませるなんて、米原万里という人はやはり凄い。惚れ直した。
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51 人中、48人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
神様はどうしてこんな人を天国に召されたのでしょう。

一冊丸ごと米原万里さんを囲む人々のホットなそして貴重な
声の数々です。

ご自身も闘病生活をされている偉大な科学者多田富雄先生の涙なしには
読めない文章。
今では優れた文筆業、論客として大活躍されている佐藤優さん
の打ち明け話には思わず鳥肌が立ちました。
そして万里さんが佐藤さんに電話をする姿を想像してまたまた涙。

読み終わってしばし呆然。こんな米原万里の世界を凝縮したすばらしい本を作ってくれたユリイカや執筆者、関係者に感謝いたします。

2月25日現在、カテゴリーランキング(文学、評論、人文誌部門)で
堂々の1位に!  沢山の人が米原万里を愛しているけれど悲しんでいる数字の多さに思えます。
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