(いい意味で)とんでもなく馬鹿馬鹿しい漫画があるらしいとの噂をネットで聞き、手にとって見た漫画−−それがこの、「ユリア100式」でした。実際に手に取ってみて、そのキャラデザ、設定、トンデモシチュエーションに惹かれ買い続けること12巻。遂にこのたび完結となり、読者としては寂しいようなほっとしたような何とも複雑な気持ちです……。
途中、中だるみと言われる(実際否定は難しいと私も思います)展開にと陥りながら、しかし最後の辺りでの纏め方は変に強引なものにとせず良かったと思います。"性"という日常においては大っぴらに口にするに憚られるものを、明るく正面から向き合うべき当然の事柄としてはっきりと口にするユリアはとても好感の持てるキャラでした。その(あくまで善意からの)暴走を毎度プロレス技で強引に黙らせる瞬介は、日本社会の閉鎖性と読者の内面の気恥ずかしさの体現したものだった気がします。
どんどん増えていく姉妹に「ねーよ」としか言えない毎度の事件、それでも物語の根底に常にあったのは「各キャラの性の問題の内包と隠蔽、それに対してのユリア達の示す解決」であったと思います。瞬介自身が物語の最後に身を持って示すが如く、「それ」は決して人に言いづらいからと放置しておいていい問題ではありません。それを気付かせてくれること、それだけでもこの漫画を読む価値はあると言えるのではないでしょうか。
いつか、本当にユリア100式が実現されると信じて。原田、萩尾両先生、連載おつかれさまでした!