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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
永遠の重みはいずこへ。,
By 読観聞人 (千葉) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ユビサキから世界を [DVD] (DVD)
行定勲が岩井俊二組出身であることをあらためて実感。一時間という枠組みの中、淡々とした映像と静かなピアノの旋律に乗せ、 時にブラックな笑いを交えてそこに描かれるのは“こんな世の中”とやらに 嫌気がさして死に向かう四人の高校生の姿。 でも岩井俊二と行定勲の最大の違いは、後者がひどく現実に立脚しているということでは。 彼女たちの死と生へのスタンスは、総じて軽い。 イマドキそんなもんだといわれれば、まぁそうなんだけれども、しかしユビサキに 人のあたたかさを感じ自殺をやめて「永遠をみつけたの」と宣言されても、 なんだかなぁと思ってしまうのが正直なところだ。 「永遠」に付随するであろう重みはどこへいってしまったのだろう。 この映画最大の収穫は谷村美月という存在。 暗さを内に秘めた美形は確実に開花する。目力もつよい。 今注目の若手女優です。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
リアルに生きる事は死ぬよりしんどい時もあるけど、友の死が辛い様に君の死を悲しむ人が居る,
レビュー対象商品: ユビサキから世界を [DVD] (DVD)
軽い死、本来死に軽いも重いも無いのだけれど。身近に死を見つめる機会に遭遇せねばリアリティを以て其れを捉える事など出来はしない。バイクで焼き肉屋の看板に激突死した人型を指さして笑う中高生にとって、死とは時に自分の事であっても寸前までリアリティの無いものなのだ。TVの中の革命で血を流す民衆をおかずに朝飯を食い乍ら私は思う。上司の顔見たくねぇ、じゃあ俺も今日死んでみっか、と。 それぞれが問題を抱え、成り行きで加わった者も居るが、退屈な授業とくそったれな世の中と面倒くせぇ人間関係にバイバイしようと彼女らは夜中、学校へ集まる約束をする。それぞれの事情が簡潔に描かれ、リアリティの無いままお別れの儀式が進み約束の時間が近づく。暗く衝撃的な場面も有るが時に笑いで躱す、行定勲監督は確信犯だから。 五人が一列に手を横へ広げる構図が美しい。物語は唐突に終わるが実は何一つ解決していない。でも其れで良いんだ、正解。一朝一夕、世の中なんて変わりはしない。ユビサキの暖かさにちょっとだけリアリティを感じた彼女らは、柵を越える前の彼女らとはちょっとだけ違うのだ。ユビサキから世界を変えていこう。実にキャッチーなコピーじゃないか。リアルに縛られたオッサンには眩しくて羨ましくて死にそうなぐらいだ。 谷村美月の演技力、存在感は特筆に値する。誰かが書いていた様に、此の頃の谷村にもっと後に残る良い役を付けて上げたかった。魔法の時間は意外と短い。
11 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
キャシャーンの二の舞,
By するめいか (さいたま) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ユビサキから世界を [DVD] (DVD)
「GO」や「北の零年」は本当にいい映画だと思うが、なんでその監督がこういう映画を撮っちゃうのか、不思議でならない。小説もマンガも映画も音楽、すべてがサブカル化したといわれる現代、小説なら小説の中でだけ評価するのではなく、映画やマンガもあわせて、その中でもこの小説はおもしろい!と評価するのが、現代の正当な作品評価だと思う。 つまり、「音楽」と「映画」を比べなければならない。で、比べると、この映画は完全にアンダーグラフの「ユビサキから世界を」に食われている。アンダーグラフは「言葉」に対して深いこだわりを持つバンドで、その特性から考えても、行定監督が表現したことは、アンダーグラフが表現したことにすべて内包されてしまっている。キリヤ監督がキャシャーンでやりたかった(はずの)ことを、宇多田ヒカルが「誰かの願いが叶うころ」でぜーんぶ表現しちゃったように、です。この映画を見るなら、アンダーグラフの曲聴いてたほうがいい、ってことです。 てゆうか、行定さん、こんな映画撮ってたら「リリイ・シュシュのすべて」を撮った岩井俊二に一生勝てませんよ? 師匠を越えようという気持ちはまったくないんですか。
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