最近まであまり表に出る事が無かった、数少ない日本の超優良企業、ユニチャームの経営(というかオペレーション)手法を解説した貴重な本。
感心したのは、ユニチャームという会社が、トヨタやPG等の企業に学びながらも、それらの会社の手法をそのまま入れるのではなく、自らに合うように修正して取り入れて、本当に「自分のもの」にしていること。
加えて、ユニチャームグループ全体の中で、「目標ではなく行動を管理する」とか、「4つの心の病(うぬぼれ、おごり、甘え、マンネリ)」とか、組織に染み付いた考え方を「言葉」として共有・継承しているのが凄い。こういう新制度の「実施時の厳禁項目」とか、「なるほど」と思います。
ちなみにSAPSとは特別な手法ではなく、Schedule、Action、Performance、Scheduleの頭文字で、いわゆるPDCAと変わらない。でも、PDCAというある意味普通のオペレーションでも、極めれば、競争優位になるという良い例だと思う。戦略に目がいきがちだが、オペレーションの威力、侮るべからず。
極めて平易な日本語で読みやすく書かれていて、いわゆるマネジメントの基本的考え方が散りばめられている。主に営業のオペレーションの内容だが、マーケと営業のコミュニケーション、在庫削減等のヒントも豊富なので、営業だけでなく企業の管理職にお勧め(但し、シニアなマネジメントには、少し基本的すぎるかも)。手法が題名になっているが、語られているのは主にその考え方や背景であり、マニュアルではない。ヒントを多くもらえる好著。
ちなみに、この本のサマリーのような内容が、BCG杉田さんの「思考する営業」という本にも出てます。まあ、ユニチャームは長年BCGがコンサルしてますからね。。。