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最も参考になったカスタマーレビュー
5つ星のうち 4.0
ユニバーサル・デザインに取り組もうと思う人は必読,
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レビュー対象商品: ユニバーサル・デザイン―バリアフリーへの問いかけ (単行本)
本書はユニバーサル・デザインの建築家として日本をリードしている作者が、60人のアメリカのユニバーサル・デザイン先駆者への取材をもとに、ユニバーサル・デザインのあり方、取り組み方に関して、作者のフィルターを通して整理したものである。そういう経緯で書かれた本書は、ユニバーサル・デザインの理念に関してまとめられたもので、安直なユニバーサル・デザインの設計手法などは一切書かれていない。そして、安直に手法としてのユニバーサル・デザイン、キャッチーなマーケティング・コピーとしてユニバーサル・デザインに興味を抱いた読者に作者は強烈な冷や水を浴びせる。彼は日本が現状のユニバーサル・デザインの取り組みを続けるなら、国連で次のように発言してもらいたいと批判する。「我が国は豊かな国なので国民はみんなトンカツを食べることができますし、さらにみんなが柔らかで美味しいビフテキを食べられる社会を目指します。ただし高齢の人や障害のある人には粗食で充分で、彼らがトンカツやビフテキを食べるには、コストも含めた「正当な理由」が必要だと考え得ています」。 作者はいう。「ユニバーサル・デザインが投げかけているものは、ものづくりに留まらない、その背後にある社会全体の価値観の問い直しなのです」。 ユニバーサル・デザインの考えの基本から理解するうえでは、本書は、内容は重いが大変に参考になるだろう。内容が重いのはユニバーサル・デザインという考え自体が重いからであろう。そして、筆者のこの考えを避けて、ユニバーサル・デザインに取り組むことは難しいと思われる。ということで、ユニバーサル・デザインに取り組もうと思う人は必読であろう。ただし、自分の偽善性が炙り出されるようで、読後感はあまりよくないと思われる。
5つ星のうち 5.0
考え抜かれた平易な表現,
By Fujishige Noriko "NORIKO" (京都市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ユニバーサル・デザイン―バリアフリーへの問いかけ (単行本)
読み始めていきなり意表をつかれました。ロン・メイスの「バリアフリーは死んだ言葉だ。私は使わない」。 その言葉をじっくりと解説していきます。 アメリカで起こっていることは20年後の日本でも起こる、と読んだことがあります。 その言葉が正しいのなら、10年前に出版されたこの書に書かれていることは あと10年で実現するのでしょうか。 バリアフリーが障害の強調と隠ぺいの側面を持ち、 みんなのためのバリアフリーとしての、ユニバーサルが出てくる過程は説得力がありました。 著者自身も車いす使用者、 ユニバーサル・デザインの命名者であるロン・メイスも車いすを使用する建築家・工業デザイナーです。 冷静な考察ですが、「ひょっとしたらこの国には、障害を理由にして社会参加を許さない状況を差別と受け取る感受性がないのかもしれません」という感傷的なことばが一つ心に残りました。 そうではない、と言いたい気持ちです。 いまやっとバリアフリーが普及した段階でしょう。 大阪で銀行にスロープをつけさせるために階段から車いすを転落させた障害者もいたそうです。 ひとつ思ったことは、「テレビに字幕をつけるのに日本語は変換が必要なため生番組には困難」とありましたが、まずは「ひらかな」でいけばいいのではないかということです。
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