社会に戻る為にリハビリに取り組みながらも、結局、自分の居場所はここなのだと戦場へと舞い戻る旧ユニソルであるリュック。その姿が年老いてもなお頑なにアクション俳優である事を止めようとしない、ヴァン・ダムその人の姿ととダブって見える。その姿から滲み出る雰囲気、表情が相当に渋い。
目玉であったラングレンの出番は以外に少ない。しかしヴァン・ダムとファイト・シーンは近年の大作、エクスペンタブルズでのジェット・リーとのよりもよっぽど高評価だ。その年老いた姿から哀愁すら漂う両者の肉弾戦は、編集やカット割りの小細工に頼らないガチンコ勝負で、格闘アクションの醍醐味を存分に堪能させてくれる。それでなくてもこの作品のファイト・シーンは打撃は勿論、関節、寝技、絞め技などかなり本格的に仕上がっており、それをすでに全盛を過ぎた御大二人がやってのけるのだから堪らない。
何だか久々にいぶし銀の物を見せてもらった気分だ。こういうアクション映画を見る事だって、悪くない。