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ユニコード戦記 ─文字符号の国際標準化バトル
 
 

ユニコード戦記 ─文字符号の国際標準化バトル [単行本]

小林龍生
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

文字符号、とくにユニコードがどのようにしてつくられてきたのかを、当事者自身が、当時の資料や議事録などをもとに振り返りながら、世界的なバトルの様子に焦点をあてて時間軸に沿って書きつづった読み物。世界の文字符号であるユニコードと日本やアジアの文字符号との整合性をとっていく過程などを赤裸々に告白。日本人にとって苦手な英語を著者はどうやって習得していったか、その過程を詳しく述べることによって、英語を学ぼうとしている人たちに方向性を示唆。国際標準化バトルの世界で本当に必要なこととは何かを教えてくれる一冊。

内容(「BOOK」データベースより)

ドラえもん担当編集者が、数奇な運命でICT基盤を支える国際符号化文字集合の責任者になるまでの波瀾万丈。笑いと涙と友情を通して浮かび上がる情報通信技術標準戦争の現在。

登録情報

  • 単行本: 290ページ
  • 出版社: 東京電機大学出版局 (2011/6/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 450154970X
  • ISBN-13: 978-4501549701
  • 発売日: 2011/6/10
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 263,464位 (本のベストセラーを見る)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By があ トップ500レビュアー VINE™ メンバー
コンピュータで表示されない文字。
漢字には異体字、誤字、旧字などと呼ばれる「ちょっと変わった字形の漢字」が存在します。
戸籍の仕事をした時に、人それぞれ「漢字」に対する思い入れが強いことを思い知らされました。

UNICODEが一般に知られるようになって、そう長いことたっていません。
私などは「おぉ、便利になったなぁ」くらいにしか思っていなかったのですが、やはりこういった「標準化」という作業はそれぞれの思惑が入り交じる訳で、「国際標準化」を示す作業と言うのは本当に大変なことだと感じさせられました。

著者は小学館で「ドラえもん」などの担当編集者でキャリアをスタートさせ、「一太郎」「ATOK」で有名なジャストシステムに転職、気がつくとユニコードの戦いの場に参戦していたような方。
一つ一つのエピソードが門外漢にとっても分かり安く読み物として作られており、興味深いエピソードばかりでした。
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13 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ジャストシステムの社員として、ユニコードの会議に参加した著者の個人的な記録です。
ユニコードの発足から普及までの流れを、著者の個人的な友人関係などをちりばめて書かれています。他の本ではお目にかかれないような標準化にまつわるどろどろした内容も楽しめます。
欧米の発音主義で構築された文字コード体系に、アジア系の各種文字が翻弄されながら組み込まれていく過程はとても興味深いものでした。会議のときには批判をするだけでなく対案を出すことが重要、などの実際的な内容もよいですね。
後ろの方に用語集に加えて、著者の個人的な英語勉強方法が実際的で勉強になりました。
ある程度、文字コードの基礎知識があれば十分楽しめます。体系的な内容ではないので、物語として楽しみながら読むのがいいと思います。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 馬場伸一 トップ500レビュアー
日本は、非欧米の唯一の先進国である(「であった」と言える日がそろそろ来るかもしれないが、当面はまだ。)

そういう立ち位置で、日本は非欧米圏の代表選手として戦ってきた。別に強く望んだわけではないが、否応なしに。それは、第一次世界大戦の戦後処理を決めたパリ講和会議において国際連盟の規約に人種差別撤廃条項を加えるよう提案し米国に蹴られたことに始まる挫折と苦闘の歴史でもあった。

コンピュータで処理される表記言語の統一コード化という、はなはだ文化的ナショナリズムを刺激される分野でも、結局日本人は欧米人の無神経さから非欧米の途上国を守る役割を果たさざるを得ない。そしてまた、そうやって欧米と「戦う」と同時に、日本国内における文化ナショナリズムからのユニコード批判とも戦わなければならなかった筆者の軌跡は、まさに「戦記」と呼ぶにふさわしい。

ハンティントンの言うとおり、日本は独立した文明であり、独自の立ち位置で世界に貢献できる。ユニコードについても、筆者ら日本人の貢献がなければ、かなり西欧中心的な、「いただけない」ものになっていた可能性が高い。

世界で「戦う」ということは、とても素晴らしいことだ。
しかし、それはとても「しんどい」ことでもある。
その栄光と苦痛をともに描いたところに、本書の価値がある。感動した。
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