柳井正という人間の功績やインタビューを元に、書き示された本であり、どのような苦境を乗り越え、どのような対策をとったのか?
ここ最近では、町に溢れるユニクロの看板。 しかし、身の回りでおきているユニクロ及びスポクロ、ファミクロなどの同列会社の店舗経営で我われには知られざる攻防が繰り広げられていたとは、この本を読むまで気付かなかった。
まず、柳井氏が若かれし頃から優秀であったわけではなく、やることがないから父親の会社で働き出したようなもので、その時、すでに働いていた古株8人の内7人は柳井氏が入社したことによって辞めてしまっている。
ただ、この頃から原理原則主義の考え方が強く、矛盾したものにはとことん闘う姿勢が見られ、小売業の問題点をいち早く察知していた柳井氏が取った行動はあながち間違いではなかった。
このとき取った軽率でもある行動で、すべての仕事を一人でやらなけれればならなくなるが、この期を境に柳井氏は仕事の面白さに気付いたそうである。
さて、柳井氏がユニクロの経営展開している内容を見ていると、今までの小売業、大型デパート、百貨店が、いかにニーズを捉えていないかが理解できる。 今まではニーズを掴めない小売業や百貨店でも商売は成り立っていたが、ユニクロの存在で、大型店などがいかにニーズに応えないかを世間が知ることになった。
大型店の問題はそれだけに留まらず、柳井氏から言わせれば、彼らはリスクを理解していない。企業活動において、どれ程のリスクが企業生命を奪うかを知ろうとしないで、積極的な行動は起こせない。リスクと無謀の違いを理解していないのは致命的であった!
柳井氏は失敗を恐れない。 それは英国進出での話でお分かりになると思いますが、この時の失敗をいち早く軌道修正している。 他にも、多くの事業に手をだして失敗しているのだが、現在の状況から世間では何事もなかったように受け止められるだろう。
他にも、ユニクロのコマーシャル戦略やイメージの払拭でさまざまな手を売っているのだが、その辺りは本書を読むことをオススメします。
柳井氏の人格が理解できる人事問題でのエピソードもありますので、このような部分から今後の展開を想像するのも悪くないだろう。