・これは・・・!私の感想は、「速くないからヌルい」とも「MEGADETHだから良い」ともちがう、「ものすごくマニアックなアルバムだな」です。スピードと歌メロを捨て、細部まで徹底的に作りこまれた収録曲たちには、大ざっぱに聞いただけでは伝わらない仕掛けが満載。MEGADETHでしか聴けない独特のギターリフ、複雑な曲展開は、まさにマニア向けの難解さ。そのぶん、ガツンとくるインパクトに欠ける感も否めませんでした。聞きどころが掴みヅラく曲風も似通っていることから、なんとなく後半ダレ気味になってしまうのが、この作品最大の弱点。良くも悪くも、聴く人を厳しく選ぶアルバムだというのが、私の意見です。
・でも、トラック10と11にこそ、ムステインの本気が詰まっていると感じます。ギターも弾きまくっているし・・・炸裂する「ムステイン大佐の悪ノリ」が堪りません(笑)。バンドの音楽的関係も最高で、ギターもドラムも素晴らしい!!
・速くて攻撃的な「いわゆるヘヴィメタル」からの脱却を計ったスラッシュメタルが、何時の間にかスタンダードとなり「いわゆるスラッシュメタル」として語られる現在、かつてないほどプログレッシヴでインテレクチュアルに研ぎ澄まされたアルバム「UNITED-ABOMINATIONS」は、MEGADETHを再びアブノーマル・ロックの最高峰、メタルマニアのキングの高みへと押し上げてくれまいか・・・