だが、正直読むのはしんどかった。
とにかくユダヤ、ユダヤで上巻の終わり数十ページ前まで、ストーリーはジリジリとしか
進行しない。その間ユダヤ教の何々派の伝承とか、架空の町の架空の歴史話に、脳は何度も
睡魔に襲われた。唯一殺された不思議な男の素性への興味だけが上巻を読了させてくれた。
後半主人公の一人(主人公は3人だろう)の妹殺害へと話が繋がって、ようやくテンポも
上がり、冒険小説の様な様相まで呈して、SF的結構スケールのデカイ陰謀も相まって、
それなりに楽しめた。
(このころにはユダヤの話にも免疫が出来たのか、睡魔に襲われることは無くなった。)
評価自体は星4つでも良いかとも思うが、
1.主人公3名が結構能天気な感じで、どうも結構暗い設定とマッチしていない
(というか、主人公側に肩入れしている人物はどれもユーモラスな設定がされて
いるのかもしれない。)
2.後半肝心な場面にチェスの話が出てくるのだが、良く分からん。
3.結局殺された神童の話は、本筋と。。。。また、殺した男の方の動機も。。。よく
理解出来ない。(ここは深く考える所ではないのかもしれない。SFなんだから。)
4.本筋の陰謀の方も、だからどうなんだ、と???だらけ。
本書は、要は、好き嫌いの分かれる本で、ユダヤ好きの人にはたまらんのかもしれないが、
気楽に娯楽本を探している人には向かない本ではないでしょうか。
読み終わって正直ほっとしています。
続編が有るとしても、特に読みたくは無い。