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18 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
史上最も有名な裏切り者を巡る物語,
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レビュー対象商品: ユダの福音書を追え (単行本)
キリスト教をよく知らなくても名前くらいは聞いたことがある有名人。史上最も有名な裏切り者と呼ばれたりもする。 そのユダを題名に戴く福音書の存在自体は異端の書として知られていたが、実物は既に歴史の闇に消えたと思われていた。そんな書が戦数百年の時を越えて蘇った経緯についての物語である。 キリスト教の文脈がわからないとユダを巡る物語がどういった意味合いを持つのか、この出てきた古文書の何がどうすごいかわかりづらいと思う。 現在の正統的なキリスト教教義ではイエスを裏切った、欺瞞と強欲の象徴とも言えるユダ。 そのユダこそがイエスの真の教えを理解した使徒中の使徒という逆転の福音書。それがまたエジプトで発見された後に数々の欺瞞と強欲に翻弄され、歴史から消え去ろうとした時にようやく救い出されて世に見いだされた。物語としてはとても面白い。事実は小説より奇なりとはよく言ったものだ。 ある派の教義では裏切り者とか、悪人とされていても別の派の教義ではその人物こそが正式な教えを体現しているという逆転の論理自体は別に珍しいわけでもない。仏教でも釈迦を裏切ったとされるダイバダッタを崇拝する宗派がかなり長い期間存在していたし、宗教や哲学には価値観を逆転させてこそ見えてくるものがある。 このユダの福音書が見せるものは初期キリスト教の多様性である。 イエスという人物の教えが様々な形で様々な地方色を持って広がっていたことを示している。キリスト教のもう一つの可能性を現代において蘇らせたことにこの福音書発見の意味がある。
26 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
キリスト教というより美術史の汚点?,
By Jeena "KM" (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ユダの福音書を追え (単行本)
ちょっと不完全燃焼。欧米人のロジックで英語の文法で書かれてるからでしょうか、日本人にはなじみにくい文体になってます。 内容も、キリスト教に言及することなく、エジプトの遺跡を食い物にする古美術商たちの話が中心です。彼らの生き様や豪奢な自宅の描写などは、中東文化に興味があれば面白いのですが、「ユダの福音書」の中身が気になる人間にはどうでもいいことかも……。 とは言え、なかなか我々の耳に入ることのない古美術の現状には唸らされます。読んでおいて損はない一冊です。 「ユダの福音書」自体については、「原典 ユダの福音書」で説明されています。 ナショナル・ジオグラフィックのようなドキュメンタリ好きは「追え」、宗教学そのものが好きな方は「原典」をどうぞ。
42 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
ちょっと物足りない,
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レビュー対象商品: ユダの福音書を追え (単行本)
ユダの福音書の内容が解説されてると思い購入したのですが,ほんのさわりだけでした。題名の通り,ほとんどが,発見から紆余曲折の末,解読に至るまでの物語が書かれています。 しかし,こんなに克明に状況が記録されているとは,すごいです。 ユダの福音書の日本語訳とその解説は,別途6月上旬に発売されるようです。
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