収録作品:「フード」「石のゲーム」「ワイズマンとのピクニック」「肉片の恋」「フローラ」「アナザー・カインド・オブ・ラブ」「スターリン主義の死」「プラハからのものがたり」
食べ物や肉片、クレイアート尽くしなので、生々しく、明るめの内容です。
「石のゲーム」と「ワイズマンとのピクニック」は、面白いんですが、“繰り返し”と音楽とが相まって、ちょっと意識を失ってしまいました;
「フード」、「肉片の恋」、「アナザー・カインド・オブ・ラブ」はテンポが良くて楽しめます。特に朝食・昼食・夕食の3部に分かれる「フード」、どれも生々しく、またブラック・ユーモアに溢れています。“ランチ”に出てくる上品な男性は、『ファウスト』の謎めいた男1や、『シュヴァンクマイエルの不思議な世界』所収で荒木飛呂彦氏の短編集『死刑執行中脱獄進行中』の元ネタであろうと思われる「部屋」の不運な男性役も演じています。
「スターリン主義の死」は、監督本人がプロパガンダ作品と言っているように、社会主義に対する批判?を全面に押し出しています。続く「プラハからのものがたり」はヤン・シュヴァンクマイエルについてのドキュメンタリー番組ですが、チェコの近代史やシュールレアリスムについて語られていて、見応えがあります。「スターリン主義の死」のメイキングも入っていて、どうやって撮っているのか興味がある人には美味しい1本かもしれません。