『ジギー・スターダスト』から『ヒーローズ』までのボウイ作品はすべて名作だ、と思います。個人的にはその前後の『ハンキー・ドリー』も『ロジャー』も。『ダイアモンドの犬』までのグラム・ロックを離れ、アメリカのソウル、ファンクに接近したこの『ヤング・アメリカンズ』も、傑作です。
今回、正規トラックも最新デジタルリマスターが施されたほか、ボーナストラックのうち、特に「ジョン、アイム・オンリー・ダンシング」のジャズィーでソウルフルなセルフ・カヴァーは、すばらしいです。のちの名曲「ステイ」の感覚で、原曲が編曲し直されています。
DVDは、まず、プロデューサーのトニー・ヴィスコンティによる5.1 DTS 96/24、Dolby Digital仕様でのニュー・ミックス音源を収録。次に、『DICK CAVETT SHOW』出演時の映像を収録。つまり、「1984」、「ヤング・アメリカンズ」の2曲のライヴ・パフォーマンスと、司会者DICK CAVETTによるインタヴューを収録。時間にすると、25分前後だったはず。特筆すべきは、世界的にTVでは、たとえアイドルではなくアーティストでも、口パク、カラオケ、あてぶりでのパフォーマンスが多いのですが、この時のボウイに関しては、生歌、生演奏であることです。迫真のグルーヴがすばらしい。機知に富んだやりとりが交わされるインタヴューも日本語字幕つき。
値段は若干高めですが、やっぱり星5つです。