保守再生が強く叫ばれる中で、衆参で過半数を握っていた安倍政権下において満を持しての教育再生会議を潰した主犯の一人(室長の座を投げ出したという意味のみならず、議事録にも記載されている通りマスコミリークしその結果教育再生会議に対する疑義の声がマスコミから湧き上がった)がどうして旗頭として担がれるのかがさっぱりわからない。保守にトドメを刺そうという陰謀でないかとすら思ってしまう。
当著内では触れられないが、北星余市の卒業式で君が代斉唱がなかったことに感動したというかつての自著内との整合性はどうとられているのか、あるいは赤旗新聞に識者として登場していた過去はどう総括されているのかさっぱりわからない。
あるいは横浜市教育委員としての己の仕事ぶりについて教育再生会議と同じく自賛しているが、教育再生会議室長と同じく、就任時あるいは、教師塾立ち上げ時の掛け声とは裏腹(総ての学校を巡るとか)に僅か1年(そのようなことを言い出したら彼の教師としての担任歴はわずか3年となろうが)で教育再生会議室長に成り上がっている。
そして当著で一番驚いたのはこれまでさんざん著作でも書いてきた、彼が「ヤンキー」から更生できた原動力たるはずの北星余市での恩師とのエピソードが封印され、祖父の道徳話に置き換わっていることだ。義理や人情あるいは己の過去史という保守の精神に通じるものが当著からは一切読み取れない。
このレビュー内容について疑義があるならば、それこそまだ日教組批判などしていない横浜市教育委員時分からネットで展開されていた「義家弘介研究会」閲覧することをお薦めする。