現在(09年5月当時)公開中の映画「おっぱいバレー」は、チケット売り場でそのタイトルが言えないという苦情が殺到。慌てて配給会社が、頭文字をとった「OPV」でも買えるように全国の映画館に手配したというが、はっきりいってこの本もレジに持っていくのは憚れる類の本だろう。もしかしてタイトルのせいで買う人が減っているのではないだろうか(あるいは立ち読みですます人も)。俺は買ったが。あまりにも酷く、えげつないタイトル。
しかし、このタイトルに偽りはなし。この本は本当に単刀直入、ど真ん中一直線に「女とヤル」ことだけを考え尽くした、「女とヤル」ためだけの指南著。目次で章のタイトルを確認するとそこには、「腐女子を狙え!」「狭い部屋に住め!」「就活中の女を狙え!」などが並ぶ。もちろんその後ろには、かっこ書きで(女とヤルために)と付記されていると思うべきなのは、言うまでもない。「女性を何だと思ってるんだ(笑)」という荒唐無稽な箇所もあるが、反面意外と実践的(のようにみえる)箇所もあるのがおもしろい。
すべての章において相手となる女性の気持ちをまったく無視し、ヤルことのみをここまで考え尽くした本も、そうはないだろう。 「男は下半身で考える」とまでは言わないが、付き合うとなるといずれはセックスをしたいと思うこともあるはずだ。なのに、そんな欲求を始めからなかったかのように隠蔽する偽善的モテ本の数々が並ぶなか、これほどまでに女の気持ちを「考えない本」を、むしろ清々しく思えるのは俺だけか?
本書は東スポでの連載記事を書籍したものらしい。この本の是非はともかく、あの天下の東スポの記事が新書になるのは革命的だ。新書バブルを肌で感じた瞬間であった。