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ヤメ検―司法エリートが利欲に転ぶとき (新潮文庫)
 
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ヤメ検―司法エリートが利欲に転ぶとき (新潮文庫) [文庫]

森 功
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 540 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

検事を辞め、弁護士へと転ずる者たち―正義を守るため、巨悪を攻めていたはずの人間が、なぜ退官後には一転して裏社会の守護者となるのか。彼らが弁護に回った数々の汚職事件、そして彼ら自身が被告となった事件などを追いながら、「司法界の談合請負人」とも呼ぶべき「ヤメ検」たちの生態と素顔に迫る。厚いベールに包まれていた司法の闇に斬り込んだ傑作ルポルタージュ作品。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

森 功
1961(昭和36)年、福岡県生れ。岡山大学文学部卒。「週刊新潮」編集部などを経て、2003(平成15)年にフリーランスのノンフィクション作家へ転進した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 359ページ
  • 出版社: 新潮社 (2010/11)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4101320527
  • ISBN-13: 978-4101320526
  • 発売日: 2010/11
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By mfhty トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 「ヤメ検」とは、検事を辞めて弁護士となった人のこと。
 本書は、実際の事件の真相を追いながら、「ヤメ検」と裏の社会との関係、「ヤメ検」と現役検事・検察との微妙な関係について記述した本です。
 8つの章がありますが、もともとは「月刊現代」に連載されていたシリーズであり、1章、1章が独立した別の事件となっています。
 なお、「ヤメ検」にもいろいろあると思いますが、本書で取り上げられているのは、すべてトップクラスの幹部などエリート層の人たちが弁護士となっているケースです。

 私は、この本を読んで、「正義を守るため悪と対峙していたはずのエリート検事が、なぜ退官後には一転して裏社会の守護者となるのか。検事時代の『正義』はまやかしか。」と感じました。そして、検事がけっこう簡単に騙されたり、安直に悪の道に引き込まれるのを知り、「こんな人たちで本当に事件捜査ができ、正確な判断ができているのか?」とも思いました。
 また、本書は、関西の社会・経済の裏事情を垣間見れる本でもあり、なかなか興味深い本ではあります。

 ただ、たくさんの人物名が出てきて、話があちこちに飛ぶ話もあり、文章もあまり上手ではありません。やや読みにくい本という感じがし、私の場合は少し読むのに疲れました。
 また、さんざん思わせぶりな記述が続いた割には「言いたかったのはこれだけ?」という章もありました。
 本書は、興味が持てる人とそうでない人があると思いますので、少し内容をみてから購入する方がいいかも知れません。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 正義の味方 トップ500レビュアー
形式:単行本
先の田中森一著「反転」に次いで、本書で大物ヤメ検弁護士達の生態を垣間見た。東大閥等の法務省キャリア、特捜部等の花形検事、華はなくても検察OBを最大限売りのタイプ等々、或いは東大/法卒等の「赤レンガ派」と「現場捜査派」にも分かれる。大阪高検中心の関西検察が以前は独立王国で、京大・阪大卒が幅をきかせるが土肥孝治氏を最後に今では京大・阪大閥に検事総長ポストは難しいらしい。
トップ序列は、検事総長、東京高検検事長、法務省事務次官、次いで最高検次長と同格の大阪高検検事長と。レースの勝者は、例えば司法修習7期の岡村泰孝氏、吉永祐介氏、10期の土肥孝治氏、根来泰周氏、13期の北島敬介氏、堀田力氏等々とすると、朝鮮総聯絡みの「緒方重威」は早大/法卒の司法修習12期、競争の狭間に沈んだ。ただ法務省営繕課長時代の人脈拡大が鍵だ。 山田洋行法律顧問は豊嶋秀直氏(中大/法卒)、宮崎前専務の代理人は五木田彬氏、守屋前次官の代理人は山田宰氏だ。 和歌山談合汚職の木村前知事の代理人は大野敢氏、京大/法卒の赤レンガ派法務官僚だ。 福島県知事汚職の佐藤前知事兄弟の代理人は宗像紀夫氏、中大/法卒の現場捜査派エリートだ。 脇の甘さでは、東京高検検事長の則定衛氏(東大/法卒)は検事総長目前に女スキャンダルで退職、ヤメ検に。 関西トップは土肥孝治氏で京大/法卒の元検事総長。荒川洋二氏(京大/法卒)、逢坂貞夫氏(阪大/法卒)との三巨頭時代から、最近では大阪府裏金、船場吉兆、大林組談合、中田カウスで有名な加藤駿亮氏(早大/法卒)がポスト土肥と言われる。 以上のヤメ検弁護士先生におかれては、悪クライアントに利用されることなく、カネにさもしくならず、法曹界を目指した当初を思い出して、正義に燃えた弁護士として今後のご活躍をお祈りしたい。
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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 麒麟児 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
本書は、世上を賑わせた事件を題材に、検察OBの弁護士(その通称が「ヤメ検」である)のなかでも大物といわれる刑事弁護士たちの姿(実態)や隠れた事件の構図を描いたものである。(なお、本書の元は「月刊現代」連載の諸稿。)ある者は「不正との同化」(292頁)への道を辿り、ある者は「権力の暴走を食い止める役割」(140頁)に拘り続ける。朝鮮総聯中央本部ビル詐欺事件(緒方重威元公安調査庁長官対対北朝鮮で強硬姿勢の官邸)、軍需専門商社山田洋行をめぐる防衛省贈収賄事件(山田正志対宮崎元伸)、和歌山県官製談合・汚職事件(関西検察の独特の仲間意識)、福島県知事汚職事件(宗像紀夫元名古屋高検検事長の矜持)、則定衛スキャンダル事件(リスクコントロール社寺尾文孝との関係)、吉本興業中田カウス事件(裏ガネ問題と加納駿亮元福岡高検検事長)、「闇社会の守護神」田中森一元弁護士へのインタビューなどなど、どれもが読み応えのある第一級のルポルタージュであり、掛値なく一読の価値あり。
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