【見出し抜粋】
トピックス編集部の1日/ニュースはきっかけに過ぎない/リンク集としての側面/自ら書かずにニュースを扱う思い/情報が整理され集まることで力が生まれる/なぜ13文字なのか?/余計な修飾語句はつけない/本文のバリューが見出しを決める/「!」は使わない/硬軟のバランスを違和感なく保つには/8本の並び順/読まれるジャンル、読まれないジャンル/トピックスでは届けられない温度感/「お弁当作っただけでヤフートップですよw」/ジャンクフード・コンテンツの方が読まれる現実/トピックスに取り上げられるには
【著者紹介】
奥村倫弘(おくむらみちひろ)
1969年大阪府生まれ。92年、読売新聞大阪本社入社。福井支局、奈良支局、大阪経済部を経て、98年、ヤフー株式会社入社。現在、R&D統括本部編集本部メディア編集部長。
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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
報道としてのトピックス作り。攻略指南本ではない。,
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レビュー対象商品: ヤフー・トピックスの作り方 (光文社新書) (新書)
トピックス編集者が書き起こした新書。
どうやったら、あのプロモーション価値が高い場所に載せることができるのか?を詳しく記述した攻略指南書ではありません。攻略方法を書いたものと思い込んで買うと、期待外れとなります。ジャーナリズム論がメインです。 本書の内容は、報道出身であるが故に、今の新聞、テレビと、ネットニュースのあり方や、トピックスの存在意義を論じたものです。ネットニュースは広告モデルである以上、PVを稼がなければ成立しないため、公共性ある報道としてのバランスが難しい。そんな今を、俯瞰的に論じたものであり、トピックス編集者として、読者には何が必要で、どういう情報を提示しているか、ポイントを示している。この部分が本書のタイトルでもある「ヤフトピの作り方」に関係している。 おすすめは、最後の第5章「トピックスに載るニュース載らないニュース」を読んでいただきたい。企業が行うべきヒントはここにありました。
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
「手作り」のニュースの良さ,
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レビュー対象商品: ヤフー・トピックスの作り方 (光文社新書) (新書)
スタートページにしてるために、ヤフトピを一日何度もついクリックしてしまう。「あ、面白そう」とつい閲覧してしまう人は多いと思われるが、どうやってクリックさせるかの工夫を中心に、ニュースサイトのデファクトを作り続けるリーディング集団のトップが裏舞台を初めて書籍で紹介した本。ネット業界の人もも面白いだろうが、公共性の立場から伝えたいニュースとアクセスを狙うニュースとのバランスの話や、ネットニュースの質の劣化を問う記述、パブリシティー業者がかんだ記事を載せて「騙された」気持ちなど、むしろ既存メディアの取材記者や整理、編集者の仕事に近いかも知れない。編集、整理経験者なら「『シンガポール』って見出しに入れると他が入らない」という気持ちは分かる。
どうすればヤフトピに取り上げられるかを期待して読む人がいるかも知れないが、それは大間違い。まともな試験官が試験内容を事前に喋らないのと一緒で、選択基準を公表したら、その手の記事ばかり載って公平性を失い、誰も読まなくなる。ただ、独自取材なしに報じる手抜き記事は避けていることは分かる。各社ともヤフトピと似たようなニュースサイトを作っているが、本書で力を入れて論じられている「見出しは13字」「バランスの取れたニュースジャンル」「解説ページのオリジナルリンク」など人間による編集の、手作りならではの心配りを感じさせる要素がない。ページを開いても、多くが単にニュースにリンクがあるだけで、著者が見れば表向きだけ真似しているように感じるんだろうか。本書はライバルに重要なヒントを与えたが、本書を出すからには、さらに改善が施されるのだろうか…同業他社のポータルで唯一書いているのが、ヤフトピと全く異なる「機械編集」のみで作っているグーグルニュース。高く評価しつつも、心温まるニュースが話題になったことを挙げ、「最後は人のセンス」という言葉は説得力がある。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
新聞の記者クラブ制度に一言も触れられてないのはご愛嬌(話の本筋ではないのでね),
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レビュー対象商品: ヤフー・トピックスの作り方 (光文社新書) (新書)
周りの大学生に聞くと、ニュースはテレビでなくほとんど「ネット」で知ると聞く。その「ネット」の多くがヤホー、もといこのヤフートピックスのことだろう。本書は09年10月現在月間で45億(!!)PVをたたき出すオバケポータルサイトの中央にバシッと座るあのコーナーをつくる通称「ヤフートピックス編集部」の「中の人」による本だ。
「作り方」とあるが、残念ながら「なぜにポータルサイトとしてヤフーが一人勝ちできたのか?」ということは明かされない。そこにはたぶん、ネット創世記から参入していたこの企業の業界内位置づけなど、要は「運」も多分に作用しているのだろう。本書は、ヤフートピックスのスタッフたちの日夜の働きぶり、ひとつの記事ができるまでの過程や課題などを、ドキュメントタッチにまとめた側面が強い。そしてそれがおもいしろく読ませる代物になっている。 24時間365日稼働し続けるサイトを支えるその特異な就業スタイルから、リンクをつける今の形ができるまでのプロセス、そして13文字に統一されついついクリックしてしまうあの「見出し」の妙など、あのサイトに慣れ親しんだものならだれもが興味の湧くはずの話題が続く。元新聞記者の筆者の文章は、いつもは記事を書いていないわりにわかりやすい。 それらとともに、今のネットメディアの課題にも真摯に向き合う。配達制度に守られた新聞とちがいネットコンテンツはPVが命だ。そういう意味で、どちらかというとテレビに近い。そして人の興味は、「俗なもの」に興味を引き寄せられてしまうものなのだ。そんな興味にメディアが迎合しては、本書の言うようにコソボの独立は「なかった」だろうし、というかそもそもコソボが「存在しない」人だっているだろう(僕の「地図」にはかろうじてあったorz)。「ジャンクフード・コンテンツ」に陥らないこと、大衆を善導することがメディアの倫理であることを気づかせてくれる一冊。
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