著者・カイザー・ファング氏自身は、統計学を通じて
単純な「平均的な数字」よりも、「バラツキ」にこだ
わることが、統計的思考においては重要であると説い
ている。
印象に残るのは第5章 「飛行機事故と宝くじ」不可能
が起こる時 である。統計学者 アーノルド・バーネ
ット博士は、米国内の航空会社の安全性はどこも同じ
で、優劣がつけられない点や、先進国や途上国におい
ても、競合路線においては安全性の差異が見られない
という。
本書全般を通じて、著者・カイザー・ファング氏の主張
は、統計学者の主張する理論的な考察は、やはり優秀で
あることを示しているのである。
一方で、一般市民には、その成果などは、必ずしも実感
できていないのであると・・・。
本書のタイトルの「ヤバイ」という印象よりも、「錯覚」
という方が適切であると実感する、良書なのである。