村上春樹氏の新作小説『1Q84』に『シンフォニエッタ』がくりかえし出てくるので聴いてみたくて買いました.
小説に出てくるのはジョージ・セル盤ですが,
1.こっちの方が安いのと,
2.セル盤はカップリングがバルトークの『管弦楽のための協奏曲(通称オケコン)』なのですが,大幅に改変した演奏らしく,
敬遠しました.
さてクーベリック盤ですが,ヤナーチェク入門として,この作曲家のユニークさを概観できます.
1.シンフォニエッタ(小交響曲)は「交響曲」の条件を全く備えていません.ソナタ形式もロンド形式も三部形式も無く,事実上管弦楽組曲でしょう.
金管や打楽器が前面に出た特異なサウンド・奇妙な曲想で,くりかえし聴いていると,引き込まれます.
2.コンチェルティーノ(小協奏曲)も,やはり楽器編成が異常です(カプリッチョも).ピアノ以外はチューバなど金管ばかり.
全く独特のサウンドと音楽世界です.
同じチェコ人作曲家でも,ドヴォルザークやスメタナとはぜんぜん違います.ヤナーチェクは「モラヴィア」出身だそうですが,やはりボヘミアとは風土が違うのでしょうか.
一聴をお勧めします.