日本において、日常的に悪意を持って他人に接する人は、まだまだ少数派だと思っています。しかし、この本の中には「悪意を持ってお店にやって来る面々」が多数登場するのです。
常人とは違った思考回路を持つ人々とのトラブルを解決するには、事前に相手の視点・考え方・手口を学ぶことが必要になります。「敵を知り、己を知れば、なんとやら」です。そういう意味でも、とても参考になる本だと思いました。新人警察官への参考書にもなっているそうですが、なるほど納得。
ヤクザに対して毅然と立ち向かいつつ、一方で「同じ人間だから」という謙虚な姿勢を忘れない作者さんにも共感できるので、かりに娯楽小説のつもりで手に取っていたとしても、十分に読み応えがあり、楽しめます。