倒産後、ヤオハンジャパンの粉飾決算が明らかとなり、社長だった著者の次弟が違法配当容疑で逮捕された。会長職にありながら海外戦略に忙殺され、粉飾決算を見抜けなかったこと、適切な社長人事ができなかったことを著者は「千載の痛恨事」と悔やむ。特に、ヤオハンジャパンが初の連結赤字となった95年、肉親の情に負けて社長交代させられなかった決断力のなさが、倒産の要因となったと振り返る。
大手があまり力を入れないすき間の分野を狙おうと海外事業に力を入れたこと、逆にこうした海外展開が経営陣や従業員に「世界のヤオハン」という驕りを生んでしまったこと、中国事業へ傾注するあまり、日本や他の海外事業がおろそかになったことなど、ヤオハンの成長と、倒産までの経緯を率直に吐露している。
(日経ビジネス 2001/11/05 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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