いま、輸入穀物に頼らず、低投入持続型農業、環境保全型農業、
グリーン・ツーリズム的資源として、様々な角度から注目をあつめる
山地酪農に、その歴史や成立の背景、現在の日本酪農への考察を行いつつ
全容の解明に迫り、今後の発展的可能性について筆者が言及する。
岩手県の山地酪農家・中洞正さんを中心に、日本酪農界で異端とされながらも、
山地酪農に人生を賭け、その普及と発展に尽力してきた日本各地の
山地酪農家たちの姿を、綿密な取材によって追うという内容。
日本酪農を取り巻く問題点を鋭く抉り、食の安全保障への問題提起を
行うものでもあり、普段牛乳や乳製品に縁のない人であっても、
読めば食の安全に対する意識を改めざるをえない。
"本物"の食材を求める消費者たちと、それに応える山地酪農家の人々、
志あらたに山地酪農にいどむ、新世代のリーダーたちの群像が、
センセーショナルな感動をおこす。
乳業メーカー・飼料メーカー・農協が表沙汰にしない、
"不都合な真実"は、消費者であればぜひ知っておきたい。