予想をはるかに上回る傑作コメディー!
ここ最近、B級映画やコメディーをいろいろ観て来たが、ようやく大ヒット作に巡り会えた。どちらかと言えば、もっと下品なギャグ満載の「裸の銃を持つ男」シリーズや「オーズティン・パワーズ」のような作品を求めていたが、この映画は完璧に自分のツボにはまった。
総体的にはラブコメディーのジャンルに入る作品だが、主人公が事件に巻き込まれて以降は完全に「ダイ・ハード」のパロディーである。そしてそれが本当に良くできていて、自分のような「ダイ・ハード」ファンにこそ楽しめる秀逸なアクションコメディー映画に仕上がっている。逆に言うと、「ダイ・ハード」を知らない人は「ダイ・ハード」を観てからの方が100%楽しめると思う。
主人公はデブでドジなシングルファーザーの中年男で娘が一人おり、警察官を目指すものの低血糖症のためにずっと不合格になっているショッピングモールの警備員。まーしかし、優しい母親とパパ大好きの一人娘(デブ)に愛されて結構幸せではあると思うんだけど……その母と娘は早く恋人を作れとうるさい。
ある日、警備中のショッピングモールの中にワゴンで出店していた女性に一目惚れ。彼女になんとか近づこうと一生懸命な主人公だったが、合えなく玉砕。そんな時、ショッピングモールを占拠した犯罪者集団。あこがれの彼女を救うため、決死の覚悟で立ち向かうダメ中年男の運命やいかに……
シナリオと演出、そして編集が素晴らしい。一つ一つの下らないエピソードを上手くショートカットして、決してダレないような流れを作っているところを評価したい。普通のコメディー映画でいつも減点対象になるのがこういうところである。監督の自己満足でダラダラ垂れ流すのではなく、必要最小限のタイミングでどのお笑いエピソードもサラっと流して行くところが、ちょっと今までにない印象。
TV放映されたかどうかは知らないが、これはファミリー向けにも俺みたいな寂しいロンリーガイにも非常にうってつけのコメディー映画だと思う。もし単なるマイナー映画なら、もっと評価されてしかるべき秀作であることは間違いない!
※エンドロールの途中から後日談の映像が入るので、映画が気に入った人は絶対にお見逃しなく!