日々悪夢を見続ける主人公の岸杜直人。
そんなある日、直人の悪夢に登場した同級生が夢の中で怪物に喰われてしまう。
そして目覚めた現実の世界では、その同級生が眠ったまま目覚めなくなっていた。
悪夢に囚われた友人達を救うため、傍若無人な幼馴染・久世綾乃と共に夢の秘密に迫る。
ダーク・バイオレッツで楽しませてもらった繋がりで、新シリーズということで手に取ることに。
とてもバランスのいい作品。なにより手堅い作りになっているので、そんなにハズレを恐れることもないと感じる。
父親の死、幼馴染、敵の存在、悪夢の理由、主人公の存在意義などと、伏線から回収までのテンポと強弱がとても心地いい作りになっている。
プロローグ前の漫画のようなあらすじ紹介が私の購入の決め手になった。
冒頭の書き出しも興味をそそられたし、読後も不満らしい不満を感じない作品だった。
強いてあげるなら綾乃と犬猿な「妹」と、大事な友達「棗」をもっと登場させてほしかったくらいか。
続巻で解消されるなら問題ないといった感じで、気軽にオススメできる一冊です。