何気なくジャズのコーナーを眺めていたら、とてもステキなジャズ・バラードを見つけました。それがこのCDでした。いやー本当に良かったですよ。オススメします。
歌い手は、マンハッタン・トランスファーのメンバーのシェリル・ベンティーンです。上手ですね。グループでの活躍は、皆さんご存知の通りですが、ソロとしても大人の雰囲気を持っており聞惚れてしまいました。
またバックをサポートしているケニー・バロンのピアノが上品な香りを放っています。50年という長いキャリアに裏付けられた老練なピアノが、シェリル・ベンティーンの歌声ととてもマッチしていました。
8曲目の「イージー・リビング」のようなスロー・バラードは、大変聞き応えがありましたし、デューク・エリントンのナンバーの「イン・ア・センチメンタルムード」も雰囲気がありますね。
歌の上手さは定評通りですが、少しハスキーなヴォーカルが、夜一人静かに時を過ごす際、とても気分を落ち着かせてくれますので、ヒーリング効果もありそうです。
ラストはアルバム・タイトルにもなったビル・エバンスの至高の名曲「ワルツ・フォー・デビー」をしっかりとしたテクニックを持ってオシャレに歌っています。好きな曲ですので繰り返し聴いていますが、音域も広くヴォーカルで表現するのには難しいはずですが、原曲の雰囲気を壊さずに違った魅力を提示してくれました。
マンハッタン・トランスファーの時とは少し趣をを変えながらこのようなアルバムを残してもらうのでしたら、もっといろいろな曲に挑戦してほしいものですね。