優しくて清々しくてちょっと切ない小路幸也の世界。
この人の本、大好き。
このお話は、45歳の男4人の青春ロードムービーって雰囲気。
長いドライブの間、淳平の自殺の理由を探ろうと、かつての思い出を語り合う4人。
その昔話がとっても良いのだ。
かつては同じことに笑い、同じことに怒り、同じ時間を過ごした仲間。
今だってその仲間を大切に思っているけど、時がすぎ、それぞれ違う道を歩み、二度ともとには戻れない。
タイトルは「mourning(追悼)」。
亡くなった仲間を悼むための時間。
追悼の長いドライブの間だけ、かつての時間がよみがえる。
淳平が車内で i podから流す音楽が、そのころの音楽。
ブルース・スプリングスティーン
U2 <New Year's Day>
ジャニス・イアン <Will You Dance?>
エリック・クラプトン <Layla>
同じ世代としてはど真ん中にわかる曲ばかりで、読んでいて一気に雰囲気に入れる。
ところどころ、その手紙はそれでいいの?とか、だったらそれは言わなくて良かったんじゃないの?とか、最後も「へ?」と思ったけど、まあいいのだ。
今が不幸ってわけでも、それが悲しいってわけでもないけど、過ぎた時は二度と戻らない。
ラストの文が切ない。