モーニング娘。が出演したミュージカルのDVD。ミュージカルの第1部(出演:飯田圭織、安倍なつみ、吉澤ひとみ、加護亜依、高橋愛、新垣里沙)と第2部(出演:保田圭、矢口真里、後藤真希、石川梨華、辻希美、紺野あさ美、小川麻琴)にミニコンサートの第3部を加えた3部構成になっている。特典のメイキング映像は僅か5分弱で、しかもテレビ東京で既に放映された映像が大部分。
第1部「行け! 夢ヶ丘商店街」は不況に喘ぐ商店街での物語。家業の店の閉店によって街を出て行くことになった吉澤、加護、高橋、新垣が、離れ離れになる前に、団子屋をケーキ屋として新装開店しようとする安倍に協力する・・・。主演の安倍が余裕を感じさせる歌と演技で安定感を示している。また、加護がコミックリリーフ的な役回りで存在感を発揮している。
第2部「時給720円!青春見習い中」はハンバーガー店が舞台。次々と失敗をやらかす新人アルバイトの紺野を、最初は冷ややかな目で見る主任の後藤(男役)だったが・・・。主演の後藤が昨年に続いてクールな役をうまく演じている。そして、事実上の主演となった紺野が、不器用で真面目な少女の役を見事にこなしている。タンゴに乗って登場する場面は何度観ても最高の出来。店長役の保田、アルバイト役の石川も好演。
総じて出演者は好演しているものの、不満な点は脚本の弱さにある。第1部では、安倍が団子屋を新装開店するエピソードと、吉澤ら4人が街を出て行くというもう1つのエピソードとの関連性が薄い(「あんブラン」が成功しても4人が街を離れずに済むわけではない)ため、焦点が定まっていない印象を受ける。また第2部では紺野に対する後藤の気持ちが変化していく過程が十分に描写されておらず、非常に唐突で説得力がない。第1部、第2部のいずれも、1つ1つの台詞など細かい部分はよくできているだけに、残念に感じる。