インタビュー嫌いの著名なバイオリニストが、新米の新聞記者に語り始めます。美しい水の都ヴェネツィアで暮らした少年時代、彼の両親とバイオリンの師匠が紡いだ、奇跡の物語を・・。
少年時代の彼は、自宅で埃をかぶっていたバイオリンを見つけ、街頭で演奏していた老バイオリニストと出会い、音楽の魅力に引き込まれていきます。そして老バイオリストと両親を引き合わせた時、両親が秘めていた悲しい記憶が明かされます。ナチスによるユダヤ人の強制収容所で起きた恐ろしい出来事と、音楽が結びつけた奇跡の再会が、優しい語り口でつづられていきます。
マイケル・フォアマンさんの淡く美しい絵も、とっても素敵。物語の体裁ですが、絵本と呼びたいような一冊です。2011年の小学校高学年向け課題図書に選ばれましたが、大人の方にもぜひ味わって欲しいです。
ちょっとだけ・・タイトルが惜しいかなあと思って、☆4つにしました。ごめんなさい。