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これが、バーテンとの、解いて欲しい謎のある時の合図である(探偵なのにこんな合図するなよ(笑))
そして、謎が解ければ探偵は、バーテンの作ったギムレットで乾杯。いい商売である。
語り手の探偵もふと述べているが、一番の謎はこのバーテン。名前も素性も、思えば何も知らないのであった。ただただ一度聞いただけで何もかも分かってしまう彼は一体何者なのだろう。
この探偵のへっぽこ+だらしな+赤裸々+仕事を選べない私生活、そんな探偵にいつも仕事を回してくれる、知人の太った弁護士など、レギュラー陣も謎だらけ。
一見不可能犯罪やら鉄壁のアリバイやら、悩んだ探偵が三番館に来れば全てが解ける。作者自身、エラリー・クイーンの短編集をヒントに、謎を解いてしまえばおしまい、細かい背景設定などは考えずに書けるものをということで書き始めた(あとがきより)だけあって、力を抜いて楽しめる短編集だ。
同シリーズ『クイーンの色紙』(光文社文庫)もあわせてどうぞ。
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