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モーセと一神教 (ちくま学芸文庫)
 
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モーセと一神教 (ちくま学芸文庫) [文庫]

ジークムント フロイト , Sigmund Freud , 渡辺 哲夫
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

フロイトはその最晩年、自身の民族文化の淵源たるユダヤ教に感じてきた居心地の悪さに対峙する。それは、“エス論者”として自らが構築してきた精神分析理論を揺るがしかねない試みであり、「生命と歴史」という巨大な謎と正面から格闘することでもあった。「もはや失うものがない者に固有の大胆さでもって、…これまで差し控えておいた結末部を付け加えることにする」―ファシズムの嵐が吹き荒れる第二次世界大戦直前のヨーロッパで、万感の思いをこめて書き上げられた、フロイトの恐るべき遺書。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

フロイト,ジークムント
1856‐1939年。オーストリアの精神医学者。『ヒステリー研究』で自由連想法による画期的な神経症治療を提唱。リビドーを重視し、「無意識」を中心概念とした精神分析の方法を確立。また、芸術や宗教の分野でも独自の解釈を展開した

渡辺 哲夫
1949年茨城県生まれ。1973年東北大学医学部卒業。現在、正慶会栗田病院院長。東京医科歯科大学医学部臨床助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 279ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2003/09)
  • ISBN-10: 4480087931
  • ISBN-13: 978-4480087935
  • 発売日: 2003/09
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
 1939年に発表されたフロイトの宗教論・文化論についての論文である。精

神分析は神経症の治療技法として創出されたが、人間理解の方法として宗教

や文化の解釈と再構成にも利用されることがある。本論文はその一つである。

 本書は精神分析的な視点からユダヤ教の成立史やモーセの出エジプトにつ

いて論じている。着想は独特であるが、現代的な歴史学や宗教学からは「事

実に即していない」ということであまり取り上げられることは少ないようで

ある。僕も詳しくないが、多分フロイトの言っていることは「歴史的事実」

としては間違っているのだろうとは思う。

 しかし、本書を単なる歴史書や宗教書として見ると、その価値はあまりな

いように思うが、視点を変えて臨床のモチーフやメタファーとしてみるとま

た違った色合いが見えてくるように思う。

 例えば、「モーセ、ひとりのエジプト人」や「もしもモーセがひとりのエ

ジプト人であったとするならば・・・」などの章では、モーセの名の由来や

出生についての探索が行われている。これは臨床の中で言えば、治療者が患

者の生育歴や早期外傷体験の探索・想起などを行っているところが目に浮か

んでくる。患者の語られる材料をもとに、自由連想を駆使し、一つ一つ確か

めていく。これはきわめて臨床的なことである。

 また、モーセという人物を実在のものとせず、心的内容物のある象徴とし

て見て、ユダヤ教をスクリーンとして、そこに一人の人間の無意識や乳幼児

体験を写しだすことができているように思える。宗教における戒律や取り決

めは個人の超自我に当たるだろ。

 すなわち、フロイトはモーセやユダヤ教の分析を行っているように見えて

、それはメタファーとしてフロイトの臨床や分析技法を書き記していると理

解することができる。本書を歴史書として見るか、臨床を記述している書と

して見るかで、かなり大きく異なってくるだろうと思われる。
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砂漠へ 2012/5/9
形式:文庫
母なるエジプトから、その共同体の紐帯を断ち切ること。
割礼と偶像崇拝の禁止。魔術からの解放。
あらゆる脱構築の原点をモーゼの脱エジプトに見た名著。

あまりにも過激すぎた故にモーゼは殺されたとまで行くと、
エディスプス・コンプレックスやファミリー・ロマンスだと批判されるが、
モーゼの砂漠への衝動、ナルシズム批判にはそんな批判を凌駕する、
可能性に満ちている。アブラハム論じたキェルケゴールも、
神学政治論書いたスピノザもモーゼの枠の中でしかない。
モーゼを越えてはいない。
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形式:文庫|Amazonが確認した購入
この書における最晩年のフロイトはモーセに自己を重ねており、唯一神がユダヤ民族にとっての超自我として制作(自然発生説ではない)されるプロセスを丹念に措定している。
重要なのは、フロイトの「抑圧されたものの回帰」が心的外傷及びその遅延した露呈としての神経症をモデルとしていることだ。
汎性欲説(幼児研究においては有効だったが)ではなく、それまで否定してきたピエール・ジャネの理論を採用しているのだ。追憶と忘却のなかで隠蔽されているのはフロイト自身の変節である。
なお、解説はフロイト自身によるエスに関する1923年と1933年の図を両方収めていて参考になる。
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フロイトの「足掻き」と「失敗」
本書はまさしくフロイト流の「宗教論」であり、他の宗教学者は苦笑ばかりでしょう。... 続きを読む
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投稿日: 8か月前 投稿者: カーマイン
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フロイトの精神分析の本の中ではかなり面白い本であった。
フロイトが何かに脅迫されるような形で、自らの出自を解体していく。... 続きを読む
投稿日: 2009/5/11 投稿者: mike
読み応えがあった
フロイトの遺書とも言っても過言では無いような、亡くなる直前に書かれた論文が収められた本です。... 続きを読む
投稿日: 2008/3/26 投稿者: ゆみっちょん♪
フロイドの警告
... 続きを読む
投稿日: 2007/3/22 投稿者: 木の人
海を割った男
ユダヤ人であるフロイトが自身の宗教であるユダヤ教を、心理学者として、また歴史を客観的にみるもの(学者)として分析的に考察した。... 続きを読む
投稿日: 2006/8/26 投稿者: mickey_elephant
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投稿日: 2005/9/3 投稿者: ib_pata
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投稿日: 2005/6/6 投稿者: 蒼龍
フロイト入門としては適切でないかも
... 続きを読む
投稿日: 2004/6/15 投稿者: 楡岡
胡散臭さ
 提示された仮定が全く疑わしいものであるとき、そこから帰結された意見は、全くの妄想でしかありえない。... 続きを読む
投稿日: 2004/1/5 投稿者: ニジマス
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